【禰】 19画 示(14) 準1級
交換略字【祢】
[音] | デイ |
ネ |
[訓] | みたまや |
かたしろ |
《意味》
父の廟のこと。
自分に身近な父のみたまやの意。
【禰宜】ねぎ
「祈ぐ」の連用形から
【宿禰】すくね
【刀禰】とね
《字源》
声符は「爾(じ)」。
金文の字形によると、「爾」は人の正面形の上半部と、その胸部に「㸚(り)」形の文様を加えた形。
「㸚」は両乳を中心として加えるもので、「爽」などは女子の文身(いれずみ)を示す。
「爽」の上半身の形が「爾」にあたる。
文身の美しさから「うつくしい・あざやか」の意を持つ。
「なんじ・その」などのように用いるのは仮借。
《字体》
唐代楷書から、「爾」は「」と書くのが主流で、示偏も「」が主流のため、手書きの楷書では「」と書いて差し支えない。
詳細は「爾」の項で。