【禰】 19画 (14) 準1級

交換略字【祢】


[音] デイ
 
[訓] みたまや
  かたしろ

《意味》

父の(びょう)のこと。
自分に身近な父のみたまやの意。

【禰宜】ねぎ

  1. 神職の階位の一つ。神主の下、(はふり)の上。
  2. 神職の総称。
()ぐ」の連用形から

【宿禰】すくね

  1. 古代、貴人を親しみ尊んで呼ぶ語。武内宿禰(たけしうちのすくね)のなど。
  2. 天武天皇の時代に制定された八種の(かばね)の第三位。
    大兄(おおえ)に対する少兄(すくなえ)がつまったもの。

【刀禰】とね

  1. 平安時代、主典(さかん)以上の役人の総称。
  2. 平安時代以後、村・里の長、郷士など、公事(くじ)(あずか)る人の総称。
  3. 伊勢神宮・賀茂神社などの神官。また、地方神社の神主。
  4. 川舟の船頭。
  5. 村・里の有力者。

《字源》

声符は「爾(じ)
金文の字形によると、「爾」は人の正面形の上半部と、その胸部に「㸚(り)形の文様を加えた形。
「㸚は両乳を中心として加えるもので、「爽」などは女子の文身(ぶんしん)(いれずみ)を示す。
「爽」の上半身の形が「爾」にあたる。
文身の美しさから「うつくしい・あざやか」の意を持つ。
「なんじ・その」などのように用いるのは仮借。

《字体》

唐代楷書から、と書くのが主流で、示偏もが主流のため、手書きの楷書ではと書いて差し支えない。
詳細はの項で。

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