【乃】 2画 丿(1)   準1級


[音] ダイ
ナイ
[訓]
すなわ
なんじ

《意味》

  1. すなわち。接続の助字。「乃至」「迺」
  2. なんじ。第二人称の代名詞。「乃公」」「
  3. 「の」の音を表すのに用いる。助詞の「の」に当てた用法。

【乃ち】すなわち

  1. いいかえれば。つまり。「子の喜びは、乃ち親の喜びである」
  2. ほかのものではなく。まさしく。「それが即ち愛情だ」
  3. そうすれば(かならず)。そのときは(いつも)。「戦えば即ち勝つ」
  4. そこで。そして。
「即ち・則ち」とも書く。

【乃公】だいこう

おれさま。わが輩。
尊大な言い方。男が使う。
「迺公」とも書く。
《乃公出でずんば蒼生を如何せん》だいこういでずんばそうせいをいかんせん
このおれさまが出なければほかの者に何ができるものかの意。世に出ようとする者の自信を示す言葉。
「蒼生」は人民の意。

【乃父】だいふ

  1. 父が子に対して自分のことをいう語。
  2. 他人の父。また、一般に父。

【乃至】ないし

  1. 数量・位置などの限界・範囲を述べて、その間を省略する意を表す。~から~まで。「三日乃至五日の猶予」
  2. または。あるいは。「父乃至母のサイン」

【乃】なんじ

おまえ。そち。
目上の人が目下の者にいう語。
」「」とも書く。

【乃米】のうまい

年貢米。
納米」とも書く。

【木乃みいら

ミイラ。人間や動物の死体が人工的または自然に、腐らないで固まって原形を保っているもの。
ポルトガル語mirraの当て字。

《字源》

弓の弦をはずした形と思われる。
弦を張らずに、そのままおくことをいう。
「乃」の甲骨文字。

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