【梅】 10画 (6)  7級

旧字体【梅】 11画 (7) 1級

姿形書換字【楳】 13画 (9) 準1級


[音] バイ
[訓] うめ

《意味》

  1. うめ。木の名。バラ科の落葉高木。
  2. 初夏に、雨がふり続くころ。ちょうど梅の熟するころに当たるので、そのころの時期のこと。「入梅」「梅雨」。

【梅の樹苔】うめのきごけ

ウメノキゴケ科の葉状または樹枝状地衣植物。最も普通に見られる地衣。ウメやマツの古木、岩上などに着生。大気汚染に弱いので、環境保全の指標に利用できる。
Wikipedia地衣類植物園へようこそ!ウメノキゴケ

【梅醬】うめびしお

梅干しの果肉に砂糖を加えてよくねりまぜた食品。かゆにそえたり、あえ物に使ったりする。

【梅擬】うめもどき

モチノキ科の落葉低木。山地に自生する。葉はウメの葉に似る。冬、葉が落ちた後まで小さな赤い実をつける。
植物園へようこそ!ウメモドキ
「落霜紅」とも書く。

【梅花皮】かいらぎ

  1. 堅い粒状の突起のある魚皮。チョウザメの皮といわれるが、アカエイに似た魚の背の皮。刀剣の(さや)(つか)の装飾に用いる。
  2. 陶磁器で、「1.」のように表面の(うわぐすり)がちぢれている状態。井戸茶碗の見所の一つ。
「鰄」とも書く。

【梅雨】つゆ

六月(陰暦では五月)頃降り続く長雨。また、その頃の季節。五月雨(さみだれ)
「黴雨」とも書くが、「梅雨」の語源であるという説は誤説で、古い文献に「黴雨」と書かれた例はない。
「ばいう」とも読む。

【梅雨寒】つゆざむ

梅雨の時期に時々訪れる季節外れの寒さ。梅雨冷え。

【梅雨】ばいう

梅雨(つゆ)」に同じ。
「黴雨」とも書く。「梅雨」の語源であるという説は誤説で、古い文献に「黴雨」と書かれた例はない。

【梅花空木】ばいかうつぎ

ユキノシタ科の落葉低木。山地に生え、庭木ともする。枝先に数個のウメの花に似た白色四弁花がつく。
Wikipediaバイカウツギ植物園へようこそ!バイカウツギ

【梅蕙草】ばいけいそう

ユリ科の多年草。高山の湿った草地に群生する。白色または淡緑色の小花が円錐状に咲く。根茎は有毒で、乾燥して殺虫剤に用いる。
花が梅に、葉が蕙(=シラン)に似るのでこの名がある。
Wikipediaバイケイソウ植物園へようこそ!バイケイソウ

【梅妻鶴子】ばいさいかくし

妻をめとらず、俗世を離れ、気ままに風流に暮らすことのたとえ。
「梅妻」は妻をめとらずに梅を植えること。「鶴子」は子を持たずに鶴を飼うこと。
中国宋の時代、林逋(りんぽ)は隠棲して西湖のほとりに住んでいたが、妻をめとらず家の周りに梅を植え、子の代わりに鶴を飼い、舟を湖に浮かべて清らかに風雅に暮らしたという故事から。

【梅毒】ばいどく

性病の一つ。スピロヘータパリダ菌によって起こる慢性の感染症。瘡毒(そうどく)(かさ)
Wikipedia梅毒
「黴毒」とも書く。

【梅霖】ばいりん

梅雨(つゆ)」に同じ。

【梅桃】ゆすらうめ

バラ科の落葉低木。原産地は中国。春、葉がでるよりも先に、白または淡紅色の梅に似た小さな花を開く。実は六月ごろ赤く熟し、甘ずっぱく、食用になる。ゆすら。
Wikipediaユスラウメ植物園へようこそ!ユスラウメ
「山桜桃」とも書く。

【塩梅】あんばい

  1. 味加減をほどよくととのえること。また、(ほどよい)味加減。
    「塩加減を塩梅する」
  2. 物事の具合。調子。加減。からだの具合。健康状態。「いい塩梅に始まった」
調味料として使った塩と梅酢から。「塩梅(えんばい)」の転。
(あんばい)

梅】やまもも

ヤマモモ科の常緑高木。暖地の山地に自生。春、黄紅色の小花を尾状につけ、球形の実を結ぶ。。実は紅紫色に熟し、食用。樹皮は染料や漢方薬に用いられる。
Wikipediaヤマモモ植物園へようこそ!ヤマモモ
「楊梅」は漢名から。
「ようばい」とも読む。「山桃」とも書く。

【蠟梅】ろうばい

ロウバイ科の落葉低木。原産地は中国。葉は卵形で先がとがり、対生。冬、葉よりも先に香気のある花が咲く。花は中心が暗紫色で外側の花弁が黄色。卵形の実を結ぶ。唐梅(からうめ)
Wikipediaロウバイ植物園へようこそ!ロウバイ
「蠟梅」は漢名から。
ウメと同じ頃に咲き、花の色が蜜蠟に似ていることから。
「臘梅」とも書く。

【和羮塩梅】わこうあんばい

君主を助け国政をうまく治める大臣、宰相のこと。
「和羮」はいろいろな具の入った吸い物。「塩梅」は塩や梅酢で味をつけること。
様々な具の味を調整し、程良い塩味と酸味の吸い物をつくることから。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】