11画 (7) 準1級


[音] シャ
[訓]
これ

《意味》

  1. これ。この。「這般」
    宋代に「これ」「この」という意味の語を遮個・適個と書き、その遮や適の草書体を誤って這と混同した。
  2. むかえる。出むかえてあいさつする。
  3. [国訓]はう。手足を地面につけて進む。また、腹部を地面につけて動く。
    老人が人を迎えるときによろばい出てくるということから、這の字をあてたもの。

【這箇】しゃこ

これ。これら。
「這箇の」の形で連体詞的に用いることが多い。
「這個」とも書く。
「遮箇」

【這般】しゃはん

前に述べた事柄の全体をさしていう語。これら。この辺。
「這般の」の形で連体詞的に用いることが多い。
「這般の情勢によって」
「這裏」

【這裏】しゃり

この(かん)。このうち。このなか。
「這裏の」の形で連体詞的に用いることが多い。
「這裏の事情」
「這般」

【這い蹲う】はいつくばう

両手両ひざをつき、背を低くして動かないでいる。平伏する。はいつくばる。
「這い蹲って謝罪する」

【這はいびゃくしん

ヒノキ科の常緑低木。イブキの変種で、壱岐・対馬などに自生するが、多く庭園に栽植される。幹は地をはい、密に分枝する。葉は針形まれに鱗片状で、三個ずつ輪生する。磯馴(そなれ)
植物園へようこそ!ハイビャクシン

【這松】はいまつ

マツ科の常緑低木。本州中部以北の高山帯に生える。幹は地をはい、よく分枝して四方に広がる。葉は五個ずつ束生。雌雄同株で六月頃開花。
松かさは長さ約4㎝の卵形。盆栽などにする。
植物園へようこそ!ハイマツ

【這入る】はいる

=「入る」
「這ひ入る(はひいる)」の約。

【這う】はう

  1. 両手両足を下につけて進む。はらばう。四つんばいになる。
  2. 動物が地に体をすりつけるようにして少しずつ進む。
    「ミミズが這ったような字」
  3. 植物の根やつるなどが地面・壁面などにそってのびる。
    「ツタの這う外壁」

【這子】ほうこ

  1. はうことができるようになった赤ん坊。
  2. 子供のお守りの一つ。布を縫い合わせ、中に綿を入れ赤ん坊のはう姿にかたどったもの。あまがつ。はいはい人形。はうこ。

【這う這う】ほうほう

  1. はうように歩くさま。やっとのことで歩くさま。
  2. 散々な目にあってかろうじて逃げだすさま。
    「這う這うの(てい)で逃げ帰る」
  3. あわてふためいて物事をするさま。

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