【函】 8画 (6) 準1級

異体字【凾】


[音] カン
[訓] れる
はこ
よろい

《意味》

  1. はこ。物をしまいこむはこや、ひつ。
  2. 体をはこのようにつつむよろい。
  3. いれる。

【函谷関】かんこくかん

中国、河南省西部にあった関所。長安・洛陽間の要衝。もと現在の霊宝県にあったが、漢の武帝の時、東方の新安県に移した。
《函谷関の鶏鳴》かんこくかんのけいめい
秦から逃げ出して夜中函谷関に至った孟嘗君(もうしょうくん)が、鶏鳴までは開かない関の門を、鶏鳴をよく真似る従者の力で開かせて無事脱出したという故事。
「鶏鳴狗盗」

【函丈】かんじょう

師に対する敬称。先生や目上の人に送る書状の宛名に添える敬称。
師に対して一丈(約3メートル)ほどの距離を置いて席をとる意から。
礼記の「座間に丈を函れる」から。

【函数】かんすう

  1. ある数yが他の数xの変化につれて決まった変化をするとき、xに対するyのこと。
    yがxの関数であることをy=f(x)で表す。
  2. あるものAが他のものBの変化につれて変化するとき、Bに対するAをいう。
    「時間は行動の関数だ」
「関数」とも書く。「関数」は代用字。

【函】はこ

  1. 物を入れておく器。多くは直方体でが付く。
  2. 方形の乗り物。列車・電車の車両、自動車など。
  3. 三味線を入れる物。また、三味線。また、三味線を持って芸者に従って行く男や芸者をもいう。
「箱・筥・匣・筐」とも書く。

【函迫】はこせこ

江戸時代に奥女中や中流以上の武家の若い娘が持った鼻紙入れ。現在は和服の礼装の際の装飾として使われる。
「筥迫・筥狭子」とも書く。

【函館】はこだて

北海道南西部、渡島半島の南部、津軽海峡に面する市。
Wikipedia函館市

【潜函】せんかん

水中あるいは軟弱な地盤や地下水などの多い所で土木工事を円滑に行うために用いるコンクリート製の箱。圧縮空気を送り、中で掘削などの作業をする。潜箱。ケーソン。

【潜函病】せんかんびょう

高圧の空気中から急に低圧状態になったときに起こる病気。かゆみ・しびれ・麻痺などの症状を伴う。血液中の窒素が気泡になって血管をふさぐために起こる。潜水病。ケーソン病。
潜水夫・潜函作業従事者の職業病。

【投函】とうかん

郵便物をポストに入れること。
「葉書を投函する」

【瑶函】ようかん

玉で飾った箱に入れた手紙。人からの手紙の敬称。
「瑶緘」とも書く。

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