9画 又(7) 準1級

異体字【叛】


[音] ハン
ホン
[訓] そむ
はなれる

《意味》

そむく。はなれる。反逆する。
「反」が書き換え字。

【叛く】そむく

人の意志にしたがわない。命令や意向に反する。裏切る。反逆する。
「背く」とも書く。

【叛意】はんい

主君などに背こうとする気持ち。謀反心。叛心。
「叛意を抱く」

【叛旗】はんき

むほんを起こした人の立てる旗。
「叛旗を翻す」・・・むほんを起こす。反逆する。
「反旗」に書き換えられる。

【叛逆】はんぎゃく

権力や権威に対し、さからいそむくこと。むほん。
「反逆」に書き換えられる。

【叛骨】はんこつ

不当な権力や世俗的風習に反抗する気概。
「叛骨精神」「叛骨の士」
「反骨」とも書く。

【叛心】はんしん

むほんを起こそうとする心。
「反心」とも書く。

【叛服常無し】はんぷくつねなし

そむいたり服従したりして、その態度がしばしば変わること。

【叛乱】はんらん

政府や支配者に反抗して武力行動を起こすこと。
「叛乱軍」
「反乱」に書き換えられる。

【謀叛】むほん

国や君主にそむいて兵を挙げること。さからいそむくこと。反逆。
「謀叛を企てる」
「謀反」とも書く。

【離叛】りはん

(従っていたものや属していたものから)離れそむくこと。
「人心が離叛する」
「離反」とも書く。

《字源》

声符は「半(はん)
「反」は聖所の「厂(かん)(崖)に手をかけてよじのぼる形で、そのような行為は神聖を犯すものとされた。
金文で「反」を叛逆の意に用いていて、「叛」の初文。のちに「半」声を加えた。

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