【斑】 12画 (8) 準1級


[音] ハン
[訓] まだら
 
  ぶち

《意味》


【斑鳩】いかる

スズメ目アトリ科の小鳥。全長20㎝内外。体は灰褐色で、頭・顔・翼・尾は紺色。日本各地の山林に一年中見られ、澄んだ美しい声でさえずる。
Wikipediaイカル
」とも書く。「いかるが」とも読む。

【斑葉】いさは

  1. 植物の葉に、白・黄などの斑点や(すじ)のあるもの。葉緑素が退化して生ずる。
  2. 白髪(しらが)混じりの頭のたとえ。

【斑馬】しまうま

ウマ科の哺乳類。肩高1.2~1.5メートルほど。体の地色は白ないし淡い黄土色で、黒色ないし濃褐色の明瞭(めいりょう)な縞がある。多くは草原に群れをなしてすむ。アフリカに分布。
Wikipediaシマウマ
縞馬 」とも書く。

【斑雪】はだれゆき

まだらに降り積もった雪。まだらゆき。はだらゆき。はだれ。

【斑点】はんてん

表面に散らばっている、地とは色・濃さの違う点状の部分。

【斑斑】はんぱん

  1. 点々としてあるようす。まだらなようす。
  2. 種々の色が混じりあっているようす。

【斑猫】はんみょう

ハンミョウ科の昆虫。体長二㎝ほどの甲虫。体色はいろいろで、まだら模様をもち、金属光沢があって美しい。
Wikipediaハンミョウ

【斑文・斑紋】はんもん

色や濃淡の違いなどによってつくられた点のような模様。まだらな模様。
斑点(はんてん)」「虎斑(とらふ)

【斑】

地の色の中に他の色がまだらに混じっている模様。まだら。「斑の入った葉」

【斑入り】ふいり

地の色に他の色がまだらに混じっていること。植物では、クロロフィルの欠失や表皮細胞の変形などが原因となり、葉・茎・花などに生ずる。

【斑】ぶち

からだに、地の色と違う色の毛がまとまってところどころに生えている・こと(もの)。主として動物の毛について言う。「斑の犬」「黒い斑」

【斑杖】まむしぐさ

サトイモ科の多年草。
植物園へようこそ!マムシグサ
「蝮草」とも書く。

【斑気】むらき

気分の変わりやすいこと。また、その心やそのさま。
「斑気を直す」

【斑霧】むらぎり

むらになって立つ霧。

【斑濃】むらご

ところどころに濃い部分を置き、そのまわりを次第に薄くぼかす染め方。また、そのようなまだらの模様。

【全豹一斑】ぜんぴょういっぱん

物事の一部分を見て、全体をおしはかること。物の見方が狭量であること。
「一斑を見て全豹を(ぼく)す」ともいう。
蠡測(かんきれいそく)」「(かんせい)()

【雀斑】そばかす

おもに顔の皮膚に現れる、褐色の斑点(はんてん)。思春期後に現れ、日光に当たると悪化する。優性遺伝とされている。
蕎麦滓(そばかす)」に似ることからいう。
「じゃくはん」とも読む。「雀卵斑 」とも書く。

斑】とらふ

虎の背の毛のようにまだらのある毛色。とらげ。
「こはん」とも読む。
虎毛(とらげ)

《字源》

(かく)+文」
は一連の玉。「斑」は二つの玉がお互い交わる玉色をいう。
ちなみに「班」(かく)+刀」で、を解き分かつことを「班」という。

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