10画 (7) 準1級


[音] バン
[訓]

《意味》

  1. ひく。無理にひっぱる。引き戻す。「輓」
  2. つらさをこらえて、やっと棺の車をひく。人の死を悼む。「輓」
  3. のこぎりで切る。また、すりつぶす。

【挽歌】ばんか

  1. 人の死を(いた)む詩歌。挽詩。哀悼(あいとう)歌。
  2. 万葉集で、相聞(そうもん)雑歌(ぞうか)とともに三大部立ての一つ。人の死を悲しみ悼む歌。古今集以後の「哀傷」にあたる。
葬送のとき、死者をいたんで、ひつぎをひきながらうたったことから。
歌」とも書く。

【挽回】ばんかい

失ったものをとりかえすこと。もとへもどすこと。回復。
「劣勢を挽回する」「名誉挽回」

【挽臼・挽碓】ひきうす

上下二個の平たい円盤状の石からなり、上の石をまわして、石の間に入れた穀粒などを粉にする道具。
「碾臼」とも書く。

【挽茶】ひきちゃ

上等の緑茶をひいて粉末にした茶。抹茶(まっちゃ)。散茶。

【挽肉】ひきにく

細かくひいた食肉。

【挽く】ひく

  1. 刃物などで物を切ったり削ったりする。
    (のこぎり)で丸太を挽く」「牛肉を挽く」
  2. ひき臼やその他の道具で、粒状の物や肉を細かくする。「豆を挽く」
    「碾く」とも書く。
  3. ウシやウマなどが車を引っ張る。

【推挽】すいばん

人をある地位や職につけるように、言葉を添えてすすめること。推挙する。推薦する。
車を()したり()いたりする意から。
「友人を顧問に推挽する」
「推」とも書く。

【名誉挽回】めいよばんかい

一度失った信用や評判を、その後の言動によって取り戻すこと。

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