【匪】 10画 (8) 準1級


[音]
[訓] わるもの
あら

《意味》

  1. あらず。「…でない」という否定をあらわす助字。「非」
  2. わるもの。非行をなす者の意から、体制にそむく行いをする賊のこと。

【匪ず】あらず

~ではない。~しない。

【匪躬】ひきゅう

自分のためでないこと。
()(ゆえ)(あら)ず」の略で、自分の功名や富を捨て去る意。
「蹇蹇匪躬」「匪躬の節」・・・自分の利害のためでなく君主に忠節を尽くすこと。

【匪石の心】ひせきのこころ

石のようには動かすことのできない、確固とした心のこと。
心は石ではないから石のように転がして変えさせることはできない意から。

【匪賊】ひぞく

集団で略奪・殺人・強盗などを行う賊。
「土匪」「匪徒」

【匪徒】ひと

暴動を起こし、略奪や暴行などを加えるものども。

【蹇蹇匪躬】けんけんひきゅう

自分のことは二の次にして、主人や人に尽くすこと。
「蹇蹇」は身を苦しめても忠義を尽くすこと、「匪躬」は「()(ゆえ)(あら)ず」の略で、自分の功名や富を捨て去る意。

【拳匪】けんぴ

清末における秘密結社の義和団のこと。義和拳という武術を用いたことからそう呼ばれた。

【団匪】だんぴ

集団をなす匪賊。

【討匪】とうひ

匪賊を討つこと。
「討賊」

【土匪】どひ

土着民で武装して集団となって略奪・暴行をする賊。

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