【誹】 15画 (8) 準1級


[音]
[訓] そし

《意味》

そしる。非難する。「誉」

【誹る】そしる

他人のことを悪く言い立てる。非難する。
「謗る」「譏る」とも書く。

【誹はいかい

  1. 「誹諧連歌」の略。洒落(しゃれ)や俗語を用いた卑俗・滑稽(こっけい)なもの。
    日本独自の短詩形文芸形式の一つ。室町末期、山崎宗鑑・荒木田守武などが始めた、卑俗・滑稽味を主とする連歌をいい、近世に入っていわゆる連歌と対立する独自の文学として独立し、貞門・談林と俳風が変遷して、松尾芭蕉の蕉風へと発展していった。のち、発句中心の勢いにしだいに押されていった。
  2. 「誹諧歌」の略。
    和歌の歌体の一つ。内容または(ことば)に滑稽味があるもの。正統的な和歌に対し、滑稽味を帯びた和歌。
  3. 俳句(発句(ほっく))・連句の総称。
「俳諧」とも書く。
もと「ひかい」と読み、おどけながら悪口を言う意。

【誹毀】ひき

悪口を言うこと。悪口をいって他人の名誉をきずつけること。「誹謗」
「非毀」「誹譏」とも書く。

【誹議】ひぎ

論じて非難すること。そしること。
「非議」とも書く。

【誹謗】ひぼう

他人を悪く言うこと。そしること。

【成らずば誹れ】ならずばそしれ

うまくいかなかったら、人のせいにしてなじれということ。

【廃格沮誹】はいかくそひ

皇帝の命令を無視したり、途中でおしとどめて、批判したりすること。
「沮」ははばむ。「誹」は悪口を言って非難する意。

《字源》

声符は「非(ひ)
「非」には否定し、そしる意がある。

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