【肘】 7画 月(3) 準1級
[音] | チュウ |
[訓] | ひじ |
《意味》
ひじ。腕の中ほどの部分。
【肘腋】ちゅうえき
【肘】ひじ
上腕と前腕とをつなぐ関節。また、その折り曲げたときの外側の部分。
「肱・臂」とも書く。
【肘笠雨】ひじがさあめ
にわか雨。
笠をかぶるまでもなく、ひじを上げて笠のかわりにする意から。
【肘鉄砲】ひじでっぽう
「肘鉄」ともいう。
【掣肘】せいちゅう
わきから干渉して、自由な行動を妨げること。
ひじを引っ張る意から。
【旁時掣肘】ぼうじせいちゅう
他人のすることに脇から口を出して邪魔をすること。させないようにすること。
「掣肘」は人の肘を引っ張ること。
「旁らより時に掣肘す」が書き下し文。
《字源》
声符は「寸(すん)」。
「寸」の部分は「丑(ちゅう)」の変形と考えられる。
「丑」は指先に強く力を入れてものを持ち、ひきしめる意をもつ字。
指先に力を入れるのは「丑」、ひじに力を加えるのが「肘」である。
:「寸」の篆書。
:「丑」の篆書。