【肘】 7画 (3) 準1級


[音] チュウ
[訓] ひじ

《意味》

ひじ。腕の中ほどの部分。

【肘腋】ちゅうえき

  1. 胸の両横で腕のくっつく部分。わき。
  2. ひじと、わき。転じて、非常に距離が近い所。

【肘】ひじ

上腕と前腕とをつなぐ関節。また、その折り曲げたときの外側の部分。
・臂」とも書く。

【肘笠雨】ひじがさあめ

にわか雨。
笠をかぶるまでもなく、ひじを上げて笠のかわりにする意から。

【肘鉄砲】ひじでっぽう

  1. ひじで他人を強く押しのけること。
  2. 相手の誘いや申し込みなどを強くはねつけること。「肘鉄砲をくわせる」
「肘鉄」ともいう。

肘】せいちゅう

わきから干渉して、自由な行動を妨げること。
ひじを引っ張る意から。

【旁時肘】ぼうじせいちゅう

他人のすることに(わき)から口を出して邪魔をすること。させないようにすること。
「掣肘」は人の(ひじ)を引っ張ること。
(かたわ)らより時に掣肘(せいちゅう)す」が書き下し文。

《字源》

声符は「寸(すん)
「寸」の部分は(ちゅう)の変形と考えられる。
は指先に強く力を入れてものを持ち、ひきしめる意をもつ字。
指先に力を入れるのは、ひじに力を加えるのが「肘」である。
「寸」の篆書。
の篆書。

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