【不】 4画 (3)  7級


[音]
[訓]
 

《意味》

~ず。~でない。~しない。打ち消しの助字。

【不一・不乙】ふいつ

  1. 手紙の終わりに書く結びの語。まだ十分に気持ちを表していない意。
    不悉(ふしつ)不尽(ふじん)不二(ふじ)
  2. そろっていないさま。一様でないこと。

【不ふしつ

不一(ふいつ)

【不二】ふじ

  1. 二つとないこと。唯一。無二。
  2. 二つではなく実際は一つであること。同一。
  3. 手紙の終わりに書く結びの語。 不一(ふいつ)

【不尽】ふじん

  1. 尽きないこと。
  2. 手紙の終わりに書く結びの語。 不一(ふいつ)

【不即不離】ふそくふり

つかず離れずの関係にあること。また、あたらずさわらずの曖昧(あいまい)なさま。

【不貞腐れる】ふてくされる

不平や不満の気持ちから投げやりになって、人の命令・すすめなどをまじめに聞かなかったり、やるべきことをしなかったりする。ふてくさる。ふてる。

【不貞寝】ふてね

ふてくされて寝ること。

【不撓】ふとう

困難にあってもくじけないこと。
(たわ)まない」という意から。

【不撓不屈】ふとうふくつ

どんな困難にもくじけないこと。
「不撓」はたわまない、まがらない意。「不屈」は屈しないこと。

《字源》

「不」は花のがくの部分が垂れている形。
「不」に、受粉して膨れてきたことを表す一印を加えたもの。
「不」が否定詞に転用されたため、「丕」「不」の原義(おおきい)を表した。
「不」は受粉して「丕」、実の形が加わって「否」、実がはちきれるようになって「咅(はい)、裂けて「剖(ほう)という。
:左から「不」の甲骨文字・篆書。
「丕」の篆書。
「否」の篆書。
「咅」の篆書。

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