【蕪】 15画 (12) 準1級


[音]
[訓] れる
しげ
みだれる
かぶら

《意味》

  1. 生い茂った雑草。物をおおい隠すあれくさ。
  2. あれる。雑草が生い茂って荒れる。
  3. ごたごたと乱れているさま。入り乱れてよくわからないもの。
  4. かぶ。かぶら。

【蕪れる】あれる

雑草が生い茂る。草が生えてはびこる。
「手入れせず蕪れた公園」

【蕪菁・蕪】かぶ

アブラナ科の越年草。原産地は中国。春、房をなして黄色の花を開く。
根はひらたい球形で、多く白色だが紅色・紫色のものもある。
根・葉を食用にする。
かぶら。かぶらな。かぶな。すずな。
「蕪菁(ぶせい)」は漢名から。「かぶら」とも読む。

【蕪穢】ぶあい

土地が荒れて雑草が茂ること。
「ぶわい」とも読む。

【蕪辞】ぶじ

乱雑でととのっていないことば。
自分のことばや文章を謙遜して言うときに使う。
「蕪辞を呈する」「蕪辞を連ねて祝辞とする」

【蕪雑】ぶざつ

語句・文章などの順序や筋道がいり乱れていて整っていないこと。雑然としていること。
「蕪雑な文章」

【荒蕪】こうぶ

土地が荒れ、草がおい茂っていること。

【田園将蕪】でんえんしょうぶ

田畑を耕す働き手がいないために、雑草が生い茂って田畑が荒れ果てていること。
「田園将に蕪なんとす」が書き下し文。

蕪】はんぶ

草木が盛んに茂ること。また、そのさま。
「蕃」は「繁」とも書く。

【平蕪】へいぶ

雑草の生いしげった平地。草原。

《字源》

声符は「無(ぶ)
「無」はもともと、人が舞う姿の象形で、「舞」の初文(最初の形)。
「無」が「ない」の意に用いるのは仮借で、主にその意になったので、両足を開く形のを加えて「舞」ができた。
「無」の甲骨文字。
↑人の脇にあるのは舞袖の飾りで、右端の甲骨文字は雨乞いを表す踊りを頭上に「雨」を冠して表している。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】