【僻】 15画 (13) 準1級


[音] ヘキ
ヘイ
[訓] かたよ
ひが
ひめがき

《意味》

  1. かたよる。場所が中心からわきにそれている。
  2. ひがむ。心がわきにそれてかたよる。普通でないさま。
  3. 都から脇にそれた地方。片田舎。

【僻る】かたよる

中心から外れている。一方に寄る。不公平である。
「僻った考えは捨てろ」
「偏る」とも書く。

【僻言】ひがごと

事実に合わない言葉。まちがった言葉。道理に合わない言葉。
「僻言は聞きづらい」

【僻事】ひがごと

事実に合わないこと。また、道理に(もと)ること。悪事。
「僻事を言うな」

【僻み根性】ひがみこんじょう

ひがんだ心。ねじけた性質。

【僻耳】ひがみみ

聞き違えること。聞きそこなうこと。ひがぎき。
「年老いてきて僻耳が多くなってきた」

【僻む】ひがむ

  1. 物事を素直に受け取らず、自分が不当に扱われていると解釈する。心がひねくれる。
    「のけ者にされたと思って僻む」
  2. 曲げて受け止める。ゆがめて考える。

【僻目】ひがめ

  1. まちがって見ること。見まちがい。見そこない。
    「私の僻目だったのか幽霊を見た」
  2. かたよった考え方。ひねくれた見方。偏見。
  3. 視線の方向が正常ではない目。やぶにらみ。すがめ。「斜視」

【僻者】ひがもの

心のねじけた者。

【僻遠】へきえん

中心となる地域から遠く離れていること。また、そのような所。
「僻遠の地から上京する」
辺鄙(へんぴ)

【僻見】へきけん

一方にかたよった意見。ひがんだ考え。びゃっけん。
「僻見が差別を生む」
「偏見」

【僻陬】へきすう

辺鄙(へんぴ)な土地。僻地。片田舎。
「陬」は隅の意。

【僻説】へきせつ

まちがった考え。かたよった説。
「僻論」

【僻村】へきそん

  1. 辺鄙(へんぴ)な地にある村。片田舎の村。
    「寒村」
  2. また自分の郷里、住んでいる村の謙譲語。

【僻地】へきち

都会から遠く離れた、辺鄙(へんぴ)な土地。片田舎。辺地。
「僻地の教育問題」

【僻へきゆう

都会から遠く離れた辺鄙(へんぴ)な村。片田舎。
「こんな山村僻邑から早く出たい」

【邪僻】じゃへき

心がよこしまで、ひがんでいること。またそのさま。

【偏僻】へんぺき

  1. 心・性格などがかたより、ひがんでいること。
  2. 都から遠く離れた田舎。片田舎。

【偏僻固】へんぺきへいこ

偏屈で意固地なこと。ねじけて素直さがなく、どうでも良いことにこだわること。
「偏僻にして固を蔽う」が書き下し文。

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