【碧】 14画 (9)  準1級


[音] ヘキ
[訓] みどり
  あお

《意味》

  1. 青い美しい石。
  2. あお。みどり。あおみどり。

【碧】あお

濃い青色。または濃い緑色。あおみどり。
「みどり」とも読む。

【碧海】へきかい

青々とした海。あおうなばら。おおうみ。
蒼海(そうかい)

【碧眼】へきがん

青い目。特に、西洋人の目。転じて、西洋人。
紅毛碧眼(こうもうへきがん)

【碧玉】へきぎょく

  1. 青色または緑色の玉。転じて、空や水が澄んで、青く美しい例え。
  2. 酸化鉄などの不純物を含む石英。印材・指輪などにする。ジャスパー。

【碧空】へきくう

青空。晴れあがった美しい空。青天。
碧天(へきてん)

【碧血丹心】へきけつたんしん

このうえない忠誠心のこと。また、このうえない真心の意。
「碧」は青、「丹心」は真心の意。
中国周の霊王・敬王に仕えた萇弘(ちょうこう)は、(ざんげん)に遭って郷里の(しょく)に戻り自殺した。蜀の人が哀れに思ってその血を器に入れておいたところ、三年ほど経ってその血が青く美しい碧玉になったという故事から。

【碧へきご

アオギリの異名。
(あおぎり)

【碧落】へきらく

あおぞら。転じて、遠い所。世界の果て。

【碧】みどり

(あお)」に同じ。

【一碧万いっぺきばんけい

海や湖の水が見渡すかぎり青々と広がっているさま。
「碧」は青・紺碧のことで、海や湖を指す。「頃」は面積の単位。
「頃」は古代中国での田畑の広さをはかる単位。

【紅毛碧眼】こうもうへきがん

赤い髪の毛、青い眼の人の意で、西洋人・欧米人を指す。
「紅毛」は江戸時代、オランダ人についての呼称。ポルトガル人やスペイン人を南蛮人と呼んだのに対する呼称。のち、一般に西洋人を指すようになった。
「碧」はみどり・あお・あおみどり色のことで、西洋人の目の色の形容。
碧眼紅毛(へきがんこうもう)」ともいう。

【紺碧】こんぺき

深みのある濃い青色。
「紺碧の空」

【水天一碧】すいてんいっぺき

海上がよく晴れ渡り、水の青と空の青とが一つになって、境目がわからないこと。水天一色。
「水天」は水と空、海と空。「一碧」は一面に青い色となること。「碧」は深い青色、あおみどり。
水天彷彿(すいてんほうふつ)

【小家碧玉】しょうかへきぎょく

貧しい家の美少女。また、取るに足りないような家の大事な宝物のこと。
「小家」は貧しい家。また、自分の家の謙称。「碧玉」は青く美しい玉。

【丹碧】たんぺき

赤色と青色。丹青

碧】らんぺき

(あい)に近いような青みの強い緑色。あおみどり。

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