【蔑】 14画 (11) 準1級

基本字


[音] ベツ
[訓] さげす
ないがし
なみする
ちいさい
くら

《意味》

さげすむ。ないがしろにする。あなどる。「蔑視」

【蔑む】さげすむ

能力・人格などが劣っているものとして馬鹿にする。見下げる。
「貶む」とも書く。

【蔑ろ】ないがしろ

あっても無いかのようにあなどり軽んずること。無視すること。
「学業を蔑ろにする」
「無きが(しろ)」の音便化で、無いも同然という意。

【蔑する】なみする

ないがしろにする。あなどる。軽んずる。

【蔑視】べっし

けいべつして見ること。さげすむこと。馬鹿にすること。
「大臣の女性蔑視発言」

【蔑如】べつじょ

他人をさげすむこと。ないがしろにすること。
「蔑如たる態度」

【蔑称】べっしょう

その人・物などを軽蔑の気持ちをこめて呼ぶ名称。
「日本人をJAPと蔑称で呼ぶ」
卑称(ひしょう)
敬称(けいしょう)

【軽蔑】けいべつ

軽んじ馬鹿にすること。見下げること。
「軽蔑のまなざしで見る」

【賤蔑】せんべつ

いやしめさげすむこと。
「負けた相手を賤蔑してはいけない」

【侮蔑】ぶべつ

相手を自分より劣ったものとみなし、さげすむこと。
「侮蔑した態度をとる」

《字源》

べつ)+伐」
は眼に呪飾を加えている形()。
「伐」(ほこ)を加えて殺す形。
戦争などのとき、この眉飾を加えた媚女と言われる巫女(みこ)たちが、敵陣に対して一斉に呪術の儀式を行い、そして戦いが終わると敵方の巫女を捕らえ、その呪力を消滅させるために殺した。
そのことを「蔑」といった。
を部分に持つ漢字は「夢」(寛の旧字体)」「薨」があり、すべて関連する字。
の部分で、目の上に呪飾がある。「眉」の甲骨文字。
:目に呪飾を施した女性。「媚」の甲骨文字。
「伐」の甲骨文字。「人」「戈(ほこ)を掛けて殺す形。
「蔑」の甲骨文字。「媚」「戈(ほこ)を掛けて殺す形。

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