15画 (9) 準1級

同字


[音] ヘン
[訓] ふだ
  ふみ
  まき

《意味》

  1. ふみ。書きもの。ひとまとまりになった詩歌や文章。
  2. 書物の部分け。「編」
  3. 詩文を数える語。
「編」が書き換え字。

【篇次】へんじ

順序を追って編集すること。また、編集された書物の内容の順序。
「編次」とも書く。

【篇へんじゅう

詩を集めたもの。詩編。また、詩。
「詩経」の雅と(しょう)が十編を一什としていることから。

【篇章】へんしょう

  1. 詩文の篇と章。
  2. 転じて、文章。書籍。
「編章」とも書く。

【篇帙】へんちつ

  1. 書物を保護するための覆い。ちつ。
  2. 転じて、書物。冊子。「篇帙を(ひもと)く」
巻帙(かんちつ)

【篇目】へんもく

書物の編・章につけた題目。また、その順序。
「編目」とも書く。

【掌篇】しょうへん

ごく短い文学作品。コント。
短編よりもさらに短いものを言う。
「掌編小説」
「掌編」とも書く。

【千篇一律】せんぺんいちりつ

多くのものがみな同じ調子で、変化やおもしろみのないこと。一本調子。
千変万化(せんぺんばんか)

【斗酒百篇】としゅひゃっぺん

大いに酒を飲みながら、たくさんの詩歌を作ること。
「斗酒」は一斗の酒。また、多量の酒。「篇」は文字を書き付けた竹の札。転じて詩文、詩歌のこと。

《字源》

声符は「扁(へん)
「扁」は網戸の形で、「戸」の下が網戸の形になっている。
「扁」には扁小・扁平の意がある。

《字体》

「扁」の部分は、漢代隷書の頃よりで書かれ、唐代楷書もこの形が主流。
「戸」を含む字はすべて同様で、手書きの楷書での形で書かれたものはない。

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