【冥】 10画 (8) 準1級


[音] メイ
ミョウ
[訓] くら
 

《意味》

  1. くらい。おおわれて光がないさま。
  2. 道理にくらく何もわからないさま。愚か。
  3. 死者の世界。あの世の。
  4. 目に見えない神仏の働き。「冥加」

【冥い】くらい

  1. 光が少なく、よく見えないさま。
  2. 道理がわからない愚かなさま。

【冥加】みょうが

  1. 知らず知らずのうちにうける神仏の加護。目に見えない神仏の助け。冥助。冥利。
  2. 思いがけなく助けられありがたいこと。幸福であること。
    「命冥加な人だ」

【冥護】みょうご

神仏がひそかに守ってくれること。

【冥利】みょうり

  1. 知らず知らずのうちに神仏から受ける利益。
  2. ある立場・状態にあることによって受ける恩恵・幸せ。
    「役者冥利に尽きる」
  3. 仏や菩薩が知らず知らずのうちに与える利益。

【冥王星】めいおうせい

太陽系の第九惑星。2006年8月24日に惑星の定義から外れ「Dwarf Planet」に分類された。
Wikipedia冥王星

【冥界】めいかい

死後の世界。冥土

【冥頑不霊】めいがんふれい

頑固で道理に暗く、頭の働きが鈍いこと。
「冥頑」は頑なで道理がわからないこと。「霊」は素早い、鋭敏なの意で、「不霊」は頭の回転が鈍いことをいう。
頑迷固陋(がんめいころう)」「狷介固陋(けんかいころう)」「墨守成規(ぼくしゅせいき)

【冥行擿めいこうてきしょく

学問をするのにその方法を知らないことのたとえ。
「冥行」は暗闇を歩くこと。「擿」は盲人が杖で地面をたたきながら道を歩くこと。「擿」は探る。「」は地面・粘土質の地面。
「擿」は漢検配当外の漢字。

【冥想】めいそう

目を閉じて深く静かに考えること。現実から離れてひたすら思いにふけること。
「瞑想」とも書く。

【冥土・冥途】めいど

死者の霊魂が行く暗黒の世界。あの世。黄泉。
「冥土の土産」
「冥界」「冥府(めいふ)

【冥福】めいふく

死後の幸福。みょうふく。
「冥福を祈る」

【冥冥】めいめい

  1. 暗いこと。暗くて目に見えないこと。
  2. 事情がはっきりしないこと。
    「冥冥の(うち)に(知らぬ間に)=冥冥裏に」
「瞑瞑」とも書く。

【冥冥之志】めいめいのこころざし

人知れず努力して努め励むこと。また、人知れず心の中に期すること。

冥】かいめい

くらいこと。くらやみになること。まっくらやみ。
「晦瞑」とも書く。

【頑冥】がんめい

頑固でものの道理にくらいこと。また、そのさま。

冥】こんめい

くらいこと。くらやみ。
「昏冥に漂う」

【天人冥合】てんじんめいごう

天意と人の言行が自然と一致すること。人の言行が正しければ自ずとそれは天意であること。
天人相関(てんじんそうかん)」「天人感応(てんじんかんのう)」「天人相応(てんじんそうおう)」「天人相与(てんじんそうよ)

【薄暮冥冥】はくぼめいめい

夕暮れの薄暗いさま。また、夕暮れのように薄暗いさま。
「薄暮」は夕暮れ。

【幽冥】ゆうめい

  1. かすかで暗いこと。
  2. あの世。冥土。よみじ。

《字源》

幎冒(べきぼう)(死者の顔を覆う被り物)の象形。
字の下部「六」の部分は(ひも)が垂れた形。
「冥」の篆書。

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