【牝】 6画 牜(2) 準1級
[音] | ヒン |
[訓] | め |
めす |
《意味》
めす。獣や鳥のめす。
元は「牝」はウシのメス、「雌」はニワトリのメスを指していたが、現在はどちらも広くメス一般を表す。
【牝鶏】ひんけい
めすのにわとり。めんどり。
《牝鶏晨す》ひんけいあしたす
女が勢力を振るうたとえ。家や国が滅びる前ぶれであるとする。
おんどりではなく、めんどりが時を告げる意から。
「牝鶏の晨」「牝鶏牡鳴」「牝鶏晨鳴」「牝鶏司晨」「哲婦傾城」
【牝馬】ひんば
めすの馬。めすうま。
「めま」ともいう。
【牝牡】ひんぼ
動物のめすとおす。雌雄。
【牝牡驪黄】ひんぼりこう
物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことが重要だということ。
ウマのメスとオス、黒色と黄色を間違える意。
【牝】めす
動物で、卵巣を有し子や卵を産む個体。
「雌」とも書く。
「牡」
《字源》
声符は「匕(ひ)」。
卜文の「牝・牡」の字形は「匕・土」の形で示され、牛、羊、豕、鹿などの旁に加えられる。
「匕・土」は、それぞれ性器の部分の象形である。
:「牝」の甲骨文字。左の字は牛へんだが、右の字は羊へんになっている。