【尤】 4画 尢(1) 準1級
[音] | ユウ |
[訓] | とがめる |
もっとも | |
すぐれる |
《意味》
【尤める】とがめる
失敗や過ちを責める。
「咎める」とも書く。
【尤めて之に効う】とがめてこれにならう
他人の過ちや悪い行為を非難しながら、自分もそれと似たようなことをすること。
「尤めて」は「咎めて」とも書く。
【尤も】もっとも
【尤】ゆう
非常にすぐれているようす。
「彼女はまさに聞き手の尤だ」
【尤雲殢雨】ゆううんていう
男女の情交のこと。寄り添って睦み合うさま。しなだれかかるさま。
「尤」「殢」はまとわりつくこと。「雲雨」は楚の懐王が巫山の神女と情を交わした故事「雲雨巫山」から。
「殢雲尤雨」「殢雨尤雲」ともいう。
「殢」は漢検配当外の漢字
「雲雨巫山」「巫山の夢」「巫山の雨」「雲雨の夢」「朝雲暮雨」
【尤物】ゆうぶつ
【愆尤】けんゆう
あやまち。過失。
【天を怨みず人を尤めず】てんをうらみずひとをとがめず
どんなに不遇であっても、天を恨んだり人を責めたりせず自ら安んじて修養に努めること。
「尤めず」は「咎めず」とも書く。
《字源》
呪霊をもつ獣の形。
その呪霊によって、人に尤禍(災い)をもたらすことができた。
「祟」や「求」もそのような霊獣の象形。
:「尤」の甲骨文字。