【愈】 13画 (9) 準1級

姿形書換字


[音]
[訓] いよいよ
える
やす

《意味》

  1. まさる。比較してみて、他のものを越えている。また、そのさま。
  2. いよいよ。ますます。「兪」「逾」
  3. いえる。病気のもとがとれてさっぱりする。「癒」

【愈・愈愈】いよいよ

  1. それまでよりも、より一層。ますます。
  2. 予定していたことがついに起こるようす。とうとう。
    「愈別れの時がきた」
  3. 確かさが決定的になるようす。たしかに。きっと。
」「兪」「逾」とも書く。

《字源》

「愈(/*loʔ/BS)は意符「心」、声符「兪(ゆ)(/*lo/BS)の形声文字。
上古音で有声のlは中古音でyに、oはもっぱらuに変化し、ユの音になる。
「兪」の甲骨文字。
「兪」の金文。
右側の部分は「余」との説もあるが、形が異なる。左側は「舟」であり、刃物で木をくりぬいて舟を作る形とされるが構形不明。

《字体》

「兪」の上部は「入(いりやね)」だが、楷書では「入」のように書くことは一切なく、「人」と書くのが運筆の面からも自然。
は、単なる康煕字典体上のデザインで、活字通り手書きでのように書くことはない(当然ツメもいらない)。
さらに、「月」「刂」と、の形で、唐代より手書きの楷書では書かれてきた。
常用漢字のなどは、それが採用された字体。

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