【揖】 12画 (9) 準1級


[音] ユウ
シュウ
[訓] ゆず
へりくだ
あつまる

《意味》

  1. 敬意をあらわすために、両手を胸の前で組み、囲みをつくった形にする。「一揖」
  2. へりくだる。ゆずる。「揖譲」
  3. あつまる。あつめる。

【揖譲】ゆうじょう

  1. 手を組み合わせてあいさつをし、へりくだること。
  2. 物事をするとき、武力を用いたり強制したりすることなく、おだやかな態度で行うこと。
  3. 争いごともなく、天子が位を譲ること。
    「征誅」・・・兵力・武力で天子の位につくこと。

【一揖】いちゆう

  1. 軽くおじぎをすること。会釈すること。一礼。
    「席に着く前に一揖する」
  2. 神道で、「二拝二拍手一拝」の前後、その他の儀礼的行為の際に、(しゃく)を両手にして軽く前にかがむこと。

【開門揖盗】かいもんゆうとう

自ら原因を作って災いを招くこと。
わざわざ門を開けて泥棒に挨拶をする意。

【拱揖】きょうゆう

両手を胸の前で組みあわせて会釈する。

【高揖】こうゆう

  1. 両腕を高くあげて会釈する。
  2. あっさりと世間にいとまを告げる。世俗を離れて隠居する。

【長揖】ちょうゆう

中国の礼法。両手を組みあわせ、前方にあげて下におろす礼をすること。

《字源》

声符は「咠(しゅう)
「咠」「口耳」で、ささやく意。それより、小さなものを集め重ねる意がある。

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