【燐】 17画 (13) 準1級

同字


[音] リン
[訓]  

《意味》

  1. 非金属元素の名。りん。
  2. 死体の骨から発光して、よろよろと連なりつつ燃える火。鬼火。人魂。狐火。

【燐寸】マッチ

軸木の先端についた発火剤を摩擦して火をつける用具。

【燐火】りんか

墓地・沼沢などで自然に発生するリンの燃える青白い火。鬼火。狐火(きつねび)

【燐光】りんこう

  1. 黄燐が空気中で酸化して発する青白い光。
  2. ある物質に光を当てたとき、その光を除いた後もしばらく残光が見られる現象。
    ルミネセンスの一種。
    蛍光(けいこう)

【燐酸】りんさん

五酸化二リンに水を作用させて得る一連の酸の総称。
工業的には燐鉱石を硫酸で分解してつくる。無色の柱状結晶。医薬用・化学工業用に使われる。
Wikipediaリン酸

【黄燐】おうりん

リンの同素体の一つ。淡黄色(純粋のものは白色透明)で、(ろう)状の結晶。ニンニクに似た臭いをもつ。自然発火して燃えるので、水中に保存する。猛毒。
Wikipediaリン

【赤燐】せきりん

リンの同素体の一つ。赤褐色・無臭の粉末。黄燐を密閉容器中で長時間加熱すると得られる。マッチ・花火などの原料にする。
Wikipediaリン

《字源》

声符は「粦(りん)
「粦」は金文の字形によると、「大」(せん)から成り、人が両足を開いた形で、「大」の上下に小点が付け加えられている。
その小点は血が滴り落ちる意を示すものと思われ、聖所に犠牲として(はりつけ)されている者の形。
「隣」(ふ)+粦」
は神が上り下りするハシゴで、「隣」はハシゴの前に「粦」のある形。
「隣」はもともと犠牲(人牲)を用いて祭る聖所の意と思われる(「となり」の意に用いるのは後のこと)。

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