同字【】
[音] | リン |
[訓] |
《意味》
【燐寸】マッチ
軸木の先端についた発火剤を摩擦して火をつける用具。
【燐火】りんか
墓地・沼沢などで自然に発生するリンの燃える青白い火。鬼火。狐火。
【燐光】りんこう
【燐酸】りんさん
五酸化二リンに水を作用させて得る一連の酸の総称。
工業的には燐鉱石を硫酸で分解してつくる。無色の柱状結晶。医薬用・化学工業用に使われる。
Wikipedia「リン酸」
【黄燐】おうりん
リンの同素体の一つ。淡黄色(純粋のものは白色透明)で、蠟状の結晶。ニンニクに似た臭いをもつ。自然発火して燃えるので、水中に保存する。猛毒。
Wikipedia「リン」
【赤燐】せきりん
リンの同素体の一つ。赤褐色・無臭の粉末。黄燐を密閉容器中で長時間加熱すると得られる。マッチ・花火などの原料にする。
Wikipedia「リン」
《字源》
声符は「粦(りん)」。
「粦」は金文の字形によると、「大」と「舛(せん)」から成り、人が両足を開いた形で、「大」の上下に小点が付け加えられている。
その小点は血が滴り落ちる意を示すものと思われ、聖所に犠牲として磔されている者の形。
「隣」は「(ふ)+粦」。
「」は神が上り下りするハシゴで、「隣」はハシゴの前に「粦」のある形。
「隣」はもともと犠牲(人牲)を用いて祭る聖所の意と思われる(「となり」の意に用いるのは後のこと)。