基本字【伶】
[音] | レイ |
[訓] | さかしい |
わざおぎ |
《意味》
【伶官】れいかん
音楽の演奏をつかさどる官。宮廷の楽師。
【伶人】れいじん
雅楽を演奏する人。楽人。楽師。
【伶丁】れいてい
孤独。一人ぼっちなさま。
「零丁・伶仃」とも書く。
畳韻といって、「ei」で韻を踏んでいる。リズム重視の連語(それぞれの漢字に意味はない)。日本語で「ぶらぶら」みたいな感じの言葉。
【伶俐】れいり
頭の働きが鋭いこと。賢いこと。利発。
「伶俐な頭脳」
「怜悧」とも書く。
《字源》
声符は「令」で、「令」は人が礼冠をつけ、跪いて神意を聴く形。
:「令」の甲骨文字。
《字体》
つくりの「令」は、漢隷のころより「」の形が主流。
「令」の字体で書かれたものはほとんどなく、清の『康煕字典』に正字とされた字体(説文篆文準拠の字体)。
手書きの楷書では、常用漢字通り「」と書くのが一般的で、それを含む「玲」「伶」「怜」「苓」なども同様。