【聯】 17画 (11) 準1級


[音] レン
[訓] つらなる
  つらねる

《意味》

  1. つらなる。つらねる。つづく。
    「連」が書き換え字。
  2. 二つ並べて対にしたもの。

【聯なる】つらなる

並んで続く。つながる。ひとつながりになる。

【聯句】れんく

  1. 漢詩の形式で、何人かの人びとが一、二句ずつ作り、それを集めて一編の長詩とすること。また、その詩。
    「連句」とも書く。
  2. 律詩(りっし)対句(ついく)

【聯れんけい

物事と物事、あるいは人と人との間のつながり。
また、つながりをつけること。つながっていること。
「連繫・連係」とも書く。

【聯れんこう

長く連なり続くこと。
「連・連亘・聯亘」とも書く。

【聯合】れんごう

二つ以上の組織・機関などが共通の目的のために一つの組になること。また、組をつくること。
「連合」に書き換えられる。

【聯珠】れんじゅ

  1. 玉を連ねること。また、連ねた玉。
    美しい詩文のたとえにも使う。
  2. 碁盤の上に黒白の石を交互に置き、先に五個の石を縦、横、斜めのいずれか一列に並べた者を勝ちとする遊戯。五目並べ。
「連珠」に書き換えられる。

【聯想】れんそう

ある観念につれて、それと関連のある他の観念が頭に浮かぶこと。また、その観念。
「連想」に書き換えられる。

【聯隊】れんたい

軍隊の編制単位の一つ。2~3個つの大隊から成る。
「連隊」とも書く。

【聯袂】れんべい

何人かの人が行動・進退を共にすること。
「袂を連ねる」意。
「連袂」とも書く。

【聯袂辞職】れんべいじしょく

総辞職のこと。
みんなが全員辞職すること。
「連袂辞職」とも書く。

【聯邦】れんぽう

共通の目的をもつ複数の国が、統一的な主権のもとに平等な関係で結合している複合国家。
アメリカ合衆国・スイス・インドなどがその例。連合国家。
「連邦」に書き換えられる。

【聯盟】れんめい

共同の目的のために行動をともにすることを誓うこと。また、その誓いによって結成された組織体。同盟。
「連盟」に書き換えられる。

【聯綿】れんめん

長くつながっていて絶えないさま。
「連綿」とも書く。

【聯絡】れんらく

  1. 互いにつながり・関連があること。また、つながり・関連をつけること。また、そのつながり・関連。
    「二つの物事の間に聯絡を見出す」「バスと電車が聯絡する」
  2. 関係の人に情報などを知らせること。
    「綿密に聯絡を取る」
「連絡」に書き換えられる。

【聯立】れんりつ

二つ以上のものが並びたつこと。また、いくつかのものが並び立ちながら全体として一つにまとまっていること。
「聯立政権」
「連立」に書き換えられる。

【関聯】かんれん

物事の間にかかわりあいがあること。連関。
「関連」とも書く。

【対聯】たいれん

  1. 漢詩で、意味が違って形式の同じ句が二つ並んでいるもの。
  2. 対になっている掛軸。
「ついれん」とも読む。

【柱聯】ちゅうれん

柱にかける(れん)(壁面または柱などに左右一対にしてかけて飾りとする細長い書画の板)。柱かけ。

《字源》

「耳+(かん)
は門の鍵の形で、左右に貫くものを表す。
「関(關)」は門に鍵をする意。
「耳」馘耳(かくじ)といって、戦場で敵を倒したら、その戦果として敵の左耳を切り取ったもの。
たとえば、「取」「耳(手)で耳を取り持つ意で、「最」は最も戦果を挙げたことを表す。
「聯」は、もとは馘耳(かくじ)をつなげる意。
「取」の甲骨文字。左の扇形のものが耳。それを右側の手が持っている。

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