【牢】 7画 (3) 準1級


[音] ロウ
[訓] いけにえ
ごちそう
ひとや
かた
さびしい

《意味》

  1. ひとや。罪人を固く閉じこめるろうや。
  2. かたい。がっちりとかたくて、動きがとれないさま。
  3. いけにえ。閉じこめて飼った家畜を、祭礼の犠牲として供えたもの。

【牢】ひとや

罪人などを閉じこめておく所。獄舎。
「獄・人屋」とも書く。

【牢記】ろうき

忘れないように心にしっかりととどめておくこと。
銘記(めいき)

【牢ろうこ

しっかりしていて少しの動きも見せないようす。びくともしないようす。
「牢乎とした決意」

【牢固】ろうこ

しっかりしていてたやすくくずれないようす。堅固。
「牢固たる城郭」

【牢獄】ろうごく

捕らえた罪人を閉じこめておく所。牢屋。牢。ひとや。

【牢死】ろうし

牢屋(ろうや)に入れられたままで死ぬこと。
獄死(ごくし)

【牢晴】ろうせい

おだやかに晴れること。

【牢籠】ろうろう

  1. 引きこもること。人前に出ないこと。
  2. 思い通りの行動がとれないこと。行き詰まること。
  3. 苦境に立つこと。追いつめられて悩むこと。
  4. 相手を自分の術中に引き込むこと。籠絡すること。

【堅牢】けんろう

堅くて丈夫なようす。頑丈なようす。
「堅牢な作り」

【堅牢堅固】けんろうけんご

堅くて丈夫なようす。頑丈なようす。
堅固不抜(けんごふばつ)

【入牢】じゅろう・にゅうろう

牢屋に入れられること。

【大牢・太牢】たいろう

すばらしい御馳走。最高の料理。
昔、中国で天子が神を祭るとき供物とした、牛・羊・豚を指したことから。

【太牢滋味】たいろうのじみ

豪華な御馳走のたとえ。
「太牢」は祭りに供える牛・羊・豕(ぶた)の生贄がそろったもの。
「滋味」は栄養のあるおいしい食物。
「太牢」は「大牢」とも書く。

【亡羊補牢】ぼうようほろう

失敗してしまってから、それを改めることのたとえ。
また、失敗した後で改めれば過ちを大きくしないで澄むというたとえ。
羊が逃げたあとでその囲いを修理する意。

《字源》

「宀(べん)+牛」
「宀」は家ではなく(おり)の形。
:「牢」の甲骨文字。甲骨文字からいえばワ(かんむり)にするべき?

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