[音] | シュン |
[訓] | すぐれる |
まさる |
《意味》
すぐれる。すぐれた人。「雋」「俊」
【儁才】しゅんさい
すぐれた才知。また、その持ち主。英才。秀才。俊英。俊秀。
「俊才・駿才」とも書く。
【儁れる】すぐれる
人よりまさる。他より抜きん出ている。
「俊れる」「雋れる」とも書く。
《字源》
声符は「雋(しゅん)」。「雋」は鳥が飛び立とうとする形。
すぐれる意があり、人に及ぼして「儁」という。
《字体》
「雋」の部分は漢代の隷書の頃から「」と書きやすい形で書かれているものが多い。
「儁」も同様で、「」と古来より書いてきたが、漢検の許容字体に含まれていないので注意を要する。
ちなみに、携帯の「携」のつくりと同じ形だが、字源は別。
「雋」の説文篆文は「」、「携」の説文篆文は「」(つくりの形に注目)。
先人がこの似た形の2つを、隷変を経て楷書を完成させる過程で、類型化することで書きやすく覚えやすい「」の字体に収束させたものと思われる。
:十字経論巻一(隋経)の「儁」