10画 (8) 1級

姿形書換字】【寃】


[音] エン
[訓] ぬれぎぬ
  あだ

《意味》

  1. ぬれぎぬ。理由なくおしつけられた無実の罪。
  2. うらみ。屈従をしいられたうらみ。あだ。

【冤えんおう

無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。
「冤枉を(そそ)ぐ」「冤枉を晴らす」

【冤鬼】えんき

無実の罪で処刑された人の恨みのこもった霊魂。

【冤罪】えんざい

犯した覚えのない罪。無実の罪。ぬれぎぬ。
「冤罪を晴らす」「全くの冤罪だ」
「冤枉」

冤】がんえん

無実の罪を受ける。また、冤罪を受けて恨みを抱くこと。

【雪冤】せつえん

無実の罪をはらすこと。身の潔白を明らかにすること。

《字源》

「冂(けい)+(うさぎ)で、兎が冂(境界)のうちに捕らえられ、逸脱することができないさまをあらわす。

《字体》

漢代の隷書の時代から「寃」で書くのが一般的で、「冤」と書かれた例はない。
「冤」は説文篆書体を楷書体化した字で、日本ではこちらが一般的。
台湾の常用國字ではを採用しており、手書きの楷書ではこれに倣ってよい。
「兎・兔」の字体に関しては、を参照。

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