【凰】 11画 (9) 準1級


[音] オウ
コウ
[訓] おおとり
 

《意味》

おおとり。聖王の世に現れるという想像上のめでたい鳥。
「おおとり」は雄は「鳳」、雌は「凰」といい、両方併せて「鳳凰」という。

【凰】おおとり

鳳凰の雌。古代中国の想像上の鳥。立派な天子が世に出たとき、めでたいしるしとして現れるという。
「鳳」は雄、「凰」は雌を言う。
Wikipedia鳳凰

【景星鳳凰】けいせいほうおう

聖人や賢人が世に現れるしるしのこと。
「景星」はめでたい星。

【鳳凰于飛】ほうおううひ

夫婦の仲がむつまじいこと。
「于」は助字で、「ここに」と読む。
雌雄の鳳凰がつがいとなって仲良く飛ぶ意。
「鳳凰(ここ)に飛ぶ」が書き下し文。
鴛鴦之契(えんおうのちぎり)」「鴛鴦交頸(えんおうこうけい)」「比翼連理(ひよくれんり)」「比翼双飛(ひよくそうひ)

【鳳凰書】ほうおうがんしょ

天子の使わした使者が勅書をたずさえていること。
鳳凰が文書を口に銜えているという意。
「鳳凰書を(ふく)む」が書き下し文。

【鳳凰在笯】ほうおうざいど

優れた人材が地位に恵まれず、民間に埋もれていること。
「笯」は鳥かごの意。鳳凰が鳥かごに閉じこめられているということ。
臥竜鳳雛(がりゅうほうすう)」「伏竜鳳雛(ふくりゅうほうすう)」「孔明臥竜(こうめいがりゅう)

【鳳凰来儀】ほうおうらいぎ

世の中が泰平なことのたとえ。
「来儀」は鳳凰が聖徳に感じて飛来し立派な姿でいる意。

《字源》

声符は「凡(はん)
もと風の意に用い、卜文は鳥の形に「凡(はん)の声符を加える。
風はこの鳳の飛翔によって生じ、四方の方神に風神があり、四方の風神にそれぞれの神名があった。
鳳が神鳥とされるのは、その伝承による。
「鳳」の甲骨文字。右側の甲骨文字の右肩には、声符の「凡()」が加えられている。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】