【奸】 6画 (3) 1級


[音] カン
[訓] おか
よこしま

《意味》

  1. 男女の間で不義を犯す。
  2. よこしま。道理を犯している。道理を犯す行い。悪事。また、その悪事を犯した人。悪人。

【奸す】おかす

  1. してはいけないことをする。正しい道を乱す。
  2. 男女の間で不義を交わす。

【奸悪】かんあく

心がねじけていて悪いこと。また、その人。
「奸悪を憎む」
悪」とも書く。

【奸詐】かんさ

悪巧み。いつわりの多いこと。
詐」とも書く。

【奸計】かんけい

よくない計画。悪巧み。
「奸計をめぐらす」「奸計に陥る」
計」とも書く。

【奸かんけつ・かんきつ

よこしまで、いつわりの多いこと。
「奸譎な人物」
譎」とも書く。

【奸商】かんしょう

不正な手段で利益を得る商人。悪徳商人。
商」とも書く。

【奸臣】かんしん

邪悪な家来。
主君に対し、内実は悪事をたくらむ、腹黒い家来。
臣」とも書く。

【奸・奸知】かんち

悪がしこい知恵。悪知恵。
「奸智に長ける」
智」とも書く。
「狡知」「奸才」

【奸術数】かんちじゅっすう

よこしまな知恵と計略。悪巧み。
「奸智」は「智」とも書く。
奸智術策かんちじゅっさく」「権謀術数けんぼうじゅっすう」「権謀術策けんぼうじゅっさく

【奸佞】かんねい

心がねじけていて、悪がしこいこと。またその人。
「奸佞の徒」
佞」とも書く。

【奸佞邪かんねいじゃち

性格がひねくれていてずるがしこいこと。
「邪智奸佞」ともいう。「奸佞」は「佞」とも書く。

【奸婦】かんぷ

悪がしこい女。毒婦。悪婦。

【奸物】かんぶつ

悪知恵にたけた人。腹黒い人。
物」とも書く。

【奸雄】かんゆう

悪知恵によって英雄となった人。奸知にたけた英雄。
「乱世の奸雄」
雄」とも書く。

【斬奸】ざんかん

悪人を切り殺すこと。

【醜悪奸邪】しゅうあくかんじゃ

非常に醜くよこしまなこと。また、そういう人。
「奸邪」は「邪」とも書く。

【佞奸】ねいかん

うわべは柔順に見せかけていて、内心はよこしまなこと。口先がうまくて、心がねじけていること。また、その人。
「佞」とも書く。

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