【恤】 9画 (6) 1級

姿形書換字


[音] シュツ
ジュツ
[訓] うれえる
あわれむ
めぐ

《意味》

  1. うれえる。気の毒な人に思いをめぐらす。情けをめぐらす。
  2. あわれむ。気を配る。いろいろと心配する。
  3. めぐむ。人の難儀を気の毒がって金品を恵む。

【恤れむ】あわれむ

情けをかける。同情する。

【恤える】うれえる

気を配る。心配する。悪い状態になるのではないかと心配する。
「子どもの将来を恤える」

【恤兵】じゅっぺい

戦地にいる兵士に金銭や品物を贈って慰めること。
「恤兵金」

【恤民】じゅつみん

民をあわれみ恵むこと。

【恤む】めぐむ

気の毒な人に金品を施す。哀れに思って金品を与える。
「恵む」

恤】がんじゅつ

  1. 憂いを心に含み持つ。憂いを抱き続ける。悲しみを抱く。
  2. 父母の喪に服す。

【救恤】きゅうじゅつ

情けをかける。同情する。

恤】きょうじゅつ

あわれみめぐむこと。

恤】しんじゅつ

貧困者・罹災者などに金品をほどこすこと。
「振恤」とも書く。

【弔恤】ちょうじゅつ

人の死をいたみあわれむこと。

恤】ぶじゅつ

いつくしみあわれみ、物をめぐむこと。

《字源》

「恤/*s-[m]i[t]/BSは、義符「心」と声符「血/*m̥ˤik/BSに従う形声字。
甲骨文字から簡帛文字に「恤」の字形は見えず(隷書から現れる)、金文や簡帛文字では「恤」の意味で「血」が使われている。

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