【捏】 10画 (7) 1級


[音] ネツ
デツ
[訓] ねる
つくねる
こじつける

《意味》

  1. こねる。泥など柔らかい物を手でこねる。
  2. ないことをあるかのようにつくりあげる。でっちあげる。

【捏ねる】こねる

  1. 粉・土などに水を加えて練る。「小麦粉に水を加えて捏ねる」
  2. 無理なことや理屈の通らないことを、くどくどと言う。「駄々を捏ねる」「理屈を捏ねる」

【捏ね揚げ】つくねあげ

たたいた魚肉や鶏肉などに鶏卵・片栗粉を加え、また、クワイ・レンコンなどをすり混ぜて適当な大きさに丸めて油で揚げた料理。つくね。

【捏ねつくねいも

ヤマイモ科のつる性多年草。「ながいも」の一品種で、畑で栽培する。手の形をした塊根(かいこん)を食用にする。とろろいも。
野菜図鑑やまのいも
「仏掌薯」とも書く。

【捏ねる】つくねる

手でこねて丸い形に作る。
「泥を捏ねる」

【捏ち上げる】でっちあげる

  1. 事実と違うことをいかにも本当らしくこしらえる。捏造(ねつぞう)する。
    「この証拠は警察の捏ち上げたものだ」
  2. 形だけ整えていいかげんにまとめる。
    「一晩で宿題を捏ち上げた」
「捏」の音読み「でつ」を活用化したもの。

【捏造】ねつぞう

実際にはありもしない事柄を事実であるかのようにつくり上げること。でっちあげ。
「データを捏造する」
「でつぞう」の慣用読み。

《字源》

声符は「圼(でつ)
「圼」「捏」も古い用例がなく比較的新しい字で、轆轤(ろくろ)の台上で(つぼ)形の器を作る形。
「圼」は黒土をまるめた形。
「涅」は水中にある黒土、泥の意味。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】