【汨】 7画 (4) 1級


[音] ベキ
コツ
[訓] しず
 

《意味》

  1. 川の名。湖南省東北部に源を発し、羅水(ラスイ)と合流して湘水(ショウスイ)に注ぐ。汨水(ベキスイ)。楚(ソ)の詩人屈原が投身自殺した。
  2. しずむ。没する。

【汨汨】こつこつ

水が音をたてて流れるようす。

【汨没】こつぼつ

  1. しずみかくれること。
  2. 世に現れなくなること。落ちぶれること。

【汨羅の鬼】べきらのおに・べきらのき

水におぼれて死んだ人。溺死者。水死人。
「汨羅」は中国湖南省北東部を西流し、湘江下流に注ぐ川。
「汨羅の鬼となる」・・・水死する。
楚の屈原くつげんは非常に潔白な心の持ち主であったが同僚にねたまれてたびたび左遷され、王室の将来を憂えながら汨羅に身を投げて死んだという故事から。

「ベキ」と「コツ」は元別字であるが、混用されている。「コツ」と読む字のつくりは「曰(エツ)」である。「ベキ」は河川名の「汨羅」にしか使わず、それ以外は「しずむ・水が速く流れる」意を持つ「コツ」と覚えておくといいでしょう。


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