【牴】 9画 (5) 1級


[音] テイ
[訓] れる
さわ
たる
およ
おひつじ

《意味》

  1. ふれる。あたる。さしさわる。「牴牾(ていご)
  2. おおよそ。「大牴(たいてい)
  3. 雄の羊。「羝」
「抵」に書き換えられるものがある。

【牴ていご

物事が食い違うこと。つじつまが合わないこと。
「もどき」と読めば別の意になる。

【牴触】ていしょく

  1. 法律・規定などにふれること。違反。
    「法に牴触する行為」
  2. 物事が互いに矛盾し衝突すること。食い違うこと。
  3. ふれたり突き当たったりすること。
「抵触」に書き換えられる。「触」とも書く。

【牴れる】ふれる

角が当たる。さわる。

【牴もどき

  1. 名詞の下に付いて、それと張り合うくらいのもの、それに匹敵するもの、そのものに似て非なるものである、などの意を表す。
    「役者牴牾」
  2. もどくこと。非難。批判。
  3. 日本の芸能において、主役を揶揄(やゆ)したり模倣したりして滑稽を演ずる役。一種の道化役。
「抵牾・擬」とも書く。「ていご」と読めば別の意になる。

《字源》

声符は「氐(てい)
「氐」は、曲刀「氏」で物の底辺「一」を削りとる意。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】