【糶】 25画 (19) 1級


[音] チョウ
[訓]
うりよね
だしよね
せり

《意味》

  1. 米を物色して売りに出す。また、そのこと。うりよね。
  2. せり。せり売り。競売。行商。

【糶取】せどり

同業者間の売買の仲介をして手数料を取ること。また、その人。
「競取」「取」とも書く。

【糶】せり 

  1. 買い手に競争で値をつけさせ、一番高い値をつけた者に売ること。また、売り手が初め高値をつけ、買い手がつくまで値を下げていって売ること。競売。せりうり。
    「糶にかける」
  2. 品物を持ちあるいて売ること。また、その人。行商。せりうり。
    「呉服の糶をして財をなす」
  3. 競争すること。
「競り」とも書く。

【糶市】せりいち

競り売りによって行う売買。また、それが行われる場所。せり。
「競り市」とも書く。

【糶ちょうてき 

米など穀物の売買。
糶」

【糶斂散】ちょうてきれんさん 

豊作の年には政府が米を買いあげ、凶作の年に安く売ること。
「糶」は米を売り出すこと。「糴」は米を買い入れること。「斂」は収める、集める、「散」は配る意。

【糶売】ちょうばい 

  1. 米を売ること。売り(よね)
  2. 競り売りすること。競売。

糶】てきちょう

米など穀物の売買。
「糶

《字源》

声符は「翟(てき)
「出+米+翟(=:抜き出す)」で、適当な米だけより出して売り出すこと。

《字体》

「翟」の部分はに従う形が漢隷の頃より主流で、に従う字体はほとんど認められない。
に従う字体は、清の『康煕字典』特有の説文篆文準拠の字体。
同じく説文篆文準拠の正字好きの唐の顔真卿でさえ、に従う字体で書いている(『干禄字書』)。

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