【肆】 13画 聿(7) 1級
[音] | シ |
[訓] | ほしいまま |
つらねる | |
ならべる | |
みせ |
《意味》
【肆意】しい
その時々の気ままな思いつき。自分勝手な考え。
「選択が恣意的だ」
「恣意」とも書く。
【肆店・肆廛】してん
みせ。商店。店舗。
【肆】ほしいまま
かってきままであるようす。自分の望むにまかせるようす。思うまま。
「縦・恣・擅」とも書く。
【肆】みせ
商品を並べて販売するみせ。店舗。市場。
【驕肆】きょうし
権威をかさに着てわがままなこと。また、そのようにふるまうこと。
「驕恣」とも書く。
【酒肆】しゅし
酒屋。酒店。
【書肆】しょし
本屋。書店。
【茶肆】ちゃし
【放肆】ほうし
勝手きままでしまりのないこと。
「放肆な生活」
「放恣」とも書く。
《字源》
正字は「镸(ほう)+隶(たい)」。
「镸」は長髪の人をいう。
「隶」は獣の尻尾をつかむ形。
獣の尻尾をつかんで捕らえることを「逮」という。
「肆」は長毛の獣の尾を持つ形。
似た構造を持つ漢字に「隷」があり、霊力があるとされる獣を用いて災いを他に移すことを表す。
「肆」はこれによって人に死の災いをもたらすのが原義。
:「肆」の篆書。