【胄】 9画 月(5) 1級
[音] | チュウ |
[訓] | よつぎ |
ちすじ |
《意味》
親からぬけ出てきた子。跡を継ぐ子。また、子孫。
「冑」(かぶと)は別字。
【胄子】ちゅうし
跡を継ぐ長男。跡取り。
特に天子や貴族の世継ぎの子。よつぎ。
【胄】よつぎ
跡継ぎの子ども。特に天子や貴族の跡取り。
【裔胄】えいちゅう
血すじをひいた遠い子孫。
【華胄】かちゅう
貴い家柄。名門。貴族。
「華胄界」
《字体》
「冑」(かぶと)は別字で、下の部分が月(にくづき)です。「冑」の下の部分は、横線二本が冂と接していないので注意。
ただ、手書きの楷書で書く場合、その区別はなく、こだわる必要はない。下部は両方とも「月」でよい。
《字源》
「冑(かぶと)」は、兜の上の飾りをも含めた全体の形。
金文の字には下に「目」を加え、目深く頭に被るものであることを示す。
『字通』によると、もと「冑」と「胄」は同字で、「あとつぎ」の意は後からできた意。甲冑の意からの派生だと思われる。
:「冑」の金文。