[音] | タイ |
ダイ |
[訓] | はますげ |
あぶらな | |
とう |
《意味》
【薹】とう
アブラナ・フキなどの花茎。
菜類ではとうがのびはじめると葉が堅くなり食用にはならない。
《薹が立つ》とうがたつ
- 菜などのとうがのびる。また、堅くなって食べられなくなる。
- 人、特に女性の盛りが過ぎて新鮮さがなくなる。年頃が過ぎる。
【蕗の薹】ふきのとう
フキの若い花茎。早春、地下茎から出る。花が開かない前のつぼみを和え物などの食用にする。ほろ苦く、独特の香味がある。
《字源》
声符は「臺(たい)」で常用漢字「台」の旧字でもある。
「臺」は「高の省略形+至」。
「至」は「矢を逆さまにした形+一」。
「一」は矢の到達点で矢の至るところをいい、そこに建物を建てる。土地選びの神聖な儀式による。
「高」は下部がアーチ状をなす楼門形式の建物。
「臺」もそのような神聖な建物を表す。
「室」「屋」もそのような神聖な場所を表す一系の字。
:「至」の甲骨文字。