【詈】 12画 (5) 1級


[音]
[訓] ののし

《意味》

ののしる。けなす。悪口をいう。

【詈る】ののしる

  1. 大声をあげて騒ぐ。どなる。
  2. 大声で非難する。しかる。また、非難の気持ちをこめて悪口を言う。

詈】ばり

口汚くののしること。また、その言葉。

謗】ばりざんぼう

ありとあらゆる悪口を言うこと。また、そのことば。
「罵詈」は口汚くののしること。「讒謗」はそしること。
悪口雑言(あっこうぞうごん)」「罵詈雑言(ばりぞうごん)
「讒謗罵詈」ともいう。

詈雑言】ばりぞうごん

ありとあらゆる口ぎたない、ののしりの言葉。
「罵詈」は口ぎたなくののしること。「雑言」はいろいろな悪口や、でたらめな言いがかり。
悪口雑言(あっこうぞうごん)」「罵詈(ばりざんぼう)

《字源》

「网(もう)+言」
「言」「辛(しん)+口」
「辛」入墨(いれずみ)に用いる針の形。「口(さい)祝詞(のりと)を収める器。
盟誓のとき、もし違約したら入墨の刑を受けるという誓約の意で、その盟誓の器の上に「辛」をそえる。その盟誓の言葉を「言」という。
その盟誓を収めた器の上に「网(あみ)(かぶ)らせるのは、その誓約を無効とする呪的な行為。

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