【貂】 12画 豸(5) 1級
[音] | チョウ |
[訓] | てん |
《意味》
テン。イタチ科の哺乳類。
【貂裘】ちょうきゅう
テンの毛皮で作った衣服。身分の高い人が用いる。
【貂】てん
イタチ科の一種。夏毛は栗色または暗褐色、冬毛は橙黄色ないし暗褐色、足の下部は常に黒色。大きさはネコぐらいで、イタチに似る。小動物や果実を食べる。日本と朝鮮の特産。
Wikipedia「テン」
「黄鼬」とも書く。
《貂無き森の鼬》てんなきもりのいたち
権力者がいない所では、つまらない人間が幅をきかせるたとえ。
テンのいない森では、イタチが勝手な振る舞いをする意から。
「鳥無き里の蝙蝠」
【狗尾続貂】くびぞくちょう
「狗尾」は犬のしっぽ、「貂」はテン。
中国、西晋の趙王司馬倫が帝位を称し、一族の者をつまらない者まで多数高位高官につけたために、冠に使うテンの尾が不足し犬の尾で代用するようになったという故事から。
「続貂之譏」
【黒貂之裘】こくちょうのきゅう
非常に高価なもののたとえ。
「黒貂」は黒いテン。「裘」は皮衣。黒いテンの毛皮で作った衣服は貴人が着るもので、非常に高価なものであったことから。
【続貂】ぞくちょう
中国、西晋の趙王司馬倫が帝位を称し、一族の者をつまらない者まで多数高位高官につけたために、冠に使うテンの尾が不足し犬の尾で代用するようになったという故事から。
「狗尾続貂」