【跫】 13画 足(6) 1級
[音] | キョウ |
[訓] | あしおと |
《意味》
あしおと。
【跫】あしおと
よく響く歩く音。地を踏む音。
比喩的に、「訪れ」「接近」の意でも用いる。
「足音・跫音」とも書く。
【跫音】きょうおん
あしおと。
比喩的に、「訪れ」「接近」の意でも用いる。
「空谷の跫音」
【跫然】きょうぜん
足音が遠くから冴えて響くさま。
【空谷跫音】くうこくのきょうおん
予期せぬ喜びのこと。寂しく暮らしている時に受ける思いがけない人の訪問・便り。
「空谷」は人気のない寂しい谷間のこと。「跫音」は足音の意。人気のない谷に響く足音の意から。
「跫音空谷」ともいう。
「空谷足音」「空谷跫然」
《字源》
声符は「(きょう)」。
「(きょう)」は「工+(けき)」。
「工」は巫がもつ呪器。
「」は手で強く持ち、高く掲げる形。呪器を挙げて祈り、神意を求める。
それで鞏固(強固)の意、恐懼(恐れ入ってかしこまる)の意となる。
これを含む字として「鞏」「恐」がある。
:「」の甲骨文字。