11画 (7) 1級

同字【扈】


[音]
[訓] ひろ
  したが
つきそ
はびこ

《意味》

  1. したがう。主君のあとにつきしたがう。主君のお供をする。
  2. はびこる。

【扈従】こじゅう

身分の高い人のおともをすること。また、その人。おとも。
随行(ずいこう)」「随従(ずいじゅう)
「こしょう」とも読む。

【横行扈】おうこうばっこ

のさばって勝手気ままに振る舞うこと。
「横行」は勝手気ままに振る舞う意。「跋扈」はのさばりはびこること。
「横行闊歩(かっぽ)」「跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)」「飛揚跋扈(ひようばっこ)」「専横跋扈(せんおうばっこ)」「跋扈(りょうきばっこ)

【跳扈】ちょうりょうばっこ

悪者などがはびこり、勝手気ままに振る舞うこと。
「跳梁」は躍り上がりはね回ること。「跋扈」は思うままにのさばりはびこること。
横行跋扈(おうこうばっこ)」「飛揚跋扈(ひようばっこ)」「跋扈(りょうきばっこ)

扈】ばっこ

わがもの顔に振る舞うこと。のさばりはびこること。
「扈」は魚をとる竹簗(たけやな)、「跋」はこえる意で、大魚は扈を飛び越えて逃げ去るという意から。
「悪徳業者が跋扈する」

扈】りょうきばっこ

自分の欲望のまま、好き勝手に振る舞うこと。
臣下が権力を握り、我が物顔で振る舞うこと。
「梁冀」は後漢の将軍の名。「跋扈」は好き勝手に振る舞うこと。
後漢の将軍梁冀は、権勢を振るい、幼いながらも聡明な質帝に「跋扈将軍」とあだ名されて、これを恨み、帝を毒殺した故事から。
跳梁(ちょうりょう)跋扈」「横行(おうこう)跋扈」「飛揚(ひよう)跋扈」

《字源》

声符は「戸(こ)

《字体》

隷書の時代から」「と書くのが標準で、康煕字典体のようにと書く例はほとんどない。
現在もと書くのが一般的。
:康煕字典の形。
:伝統的な楷書の形。
:伝統的な楷書の形。

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