【陟】 10画 (7) 1級


[音] チョク
[訓] のぼ
のぼらせる
すす

《意味》

  1. のぼる。高い所へのぼる。「降」
  2. すすむ。上へすすむ。よい方、高い方へ移る。(ちゅつ)

【陟る】のぼる 

  1. 高いところに歩いて上がる。
  2. 高い位につく

【進陟】しんちょく 

  1. 物事が進みはかどること。
    「工事が予定どおり進陟する」
  2. 官位などをあげること。
「進」とも書く。
停滞(ていたい)

陟】ちゅっちょく

功績のない者をしりぞけ、功績のある者を昇官させること。
「官職の黜陟の全権を握る」

陟幽明】ちゅっちょくゆうめい

正しい基準で人材の登用を行うこと。
「黜陟」は退けることと昇進すること。「幽明」は暗愚と賢明の意。
暗愚な者を退け、賢明な者を登用するということから。
「幽明を黜陟す」が書き下し文。

《字源》

(ふ)+歩(步)」
は神が上り下りするハシゴ、神梯。
部首の説明で従来は「阝」「阜」で、丘を意味するとされる、漢字の祖である甲骨文字、金文を見ると神梯の象形。
この神梯は人と神が相まみえるところで、聖なる場所であった。
歩(步)」「止(左足の足跡)+(右足の足跡)で、左右の足跡を連ねて歩行の意となる。
「陟」は神梯を登ることを表す字である。
逆に「降」は、つくりの「步」を上下逆さまにした文字で、上から左右の足が下る形。神梯を下ることを表す字。
「陟」の甲骨文字。足跡が上向きで、神梯を上る形。
「降」の甲骨文字。足跡が下向きで、神梯を下る形。

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