【頤】 15画 (6) 1級


[音]
[訓] おとがい
あご
  やしな

《意味》

  1. おとがい。あご。
  2. やしなう。そだてる。

【頤】あご

  1. 人や動物の口の上下にある器官。上顎(じょうがく)骨と下顎(かがく)骨から成り、後者が側頭骨と関節をつくることによって、物を嚙むことができ、また言葉を発するのに役立つ。
  2. 「1.」のうち、特に下あご。おとがい。
」とも書く。「」は下あご。

【頤指・頤使】いし

横柄(おうへい)な態度で勝手気(まま)に人を使うこと。あごで人を使うこと。
「頤使に甘んずる」「人を頤使する」

【頤】おとがい

あご。とくに、下あご。
《頤を解く》おとがいをとく
あごがはずれるほど大笑いする。解頤(かいい)

【解頤】かいい

あごがはずれるほど大口をあけて笑うこと。

【期頤】きい

百歳の人。
「期」は百年の意。「頤」は養う意。

頤】だい

  1. あごを垂らして、食べようとすること。また、欲しがること。
  2. 強国が弱国を併しようとすること。

《字源》

(い)は乳房の象形。
「頁(けつ)は祭事のとき、頭上に呪飾をつけた人の側身形、もしくは単に人の首から上を表す。
授乳をする儀礼を表す字で、やしなう意。
乳を飲むとき、乳飲み子はあごを動かすので、あごの意となる。
似た字の「臣(しん)は、目をあげて上を見る形。大きな瞳を示す。別の字である。
ちなみに「姫(き・ひめ)は旧字体(基本字)をに作り、女の(ひざまづ)く形に乳房をそえ、成人した婦人を示す。「臣(しん)とは音も意味も関係ない。

《筆順》

の筆順。

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