【飄】 20画 (11) 1級


[音] ヒョウ
[訓] つむじかぜ
  はや
  ひるがえ
  ただよ
  ちる

《意味》

  1. つむじかぜ。はやて。
  2. ひるがえる。ひるがえす。風が舞いあがって吹く。風に吹かれて舞いあがる。
  3. ふらふらとさまようさま。あてどなく移り動くさま。

【飄石】ずんばい

小石、また、小石を投げること。石打ち。石投げ。

【飄】つむじかぜ

渦を巻きながら激しく舞い上がる風。大風。
」「颶」「旋風」とも書く。

【飄逸】ひょういつ

世間の型にはまらず、のびのびして自由であるようす。
世間のことを気にせず暢気(のんき)なようす。
「漂逸」とも書く   

【飆風】ひょうふう

つむじかぜ。はやて。暴風。
「飄風」とも書く。

【飄逸】ひょういつ

世間の型にはまらず、のびのびして自由であるようす。
世間のことを気にせず暢気(のんき)なようす。

【飄客】ひょうかく

遊里に浮かれ遊ぶ者。放蕩者。
遊客(ゆうかく)
「嫖客」とも書く。

【飄震盪】ひょうこつしんとう

素早く揺り動かすこと。
「飄忽」はあわただしいさま、急なさま。「震盪」はふるえ動く、揺り動かすこと。
「震盪」は「震」とも書く。

【飄然】ひょうぜん

  1. ただよって居場所の定まらないようす。気の向くままにふらりとやって来たり、立ち去ったりするようす。「飄然とやってきて飄然と去る」
  2. 物事にこだわらず、暢気(のんき)でいるさま
超然(ちょうぜん)

【飄飄】ひょうひょう

  1. 風に吹かれてひるがえるさま。
  2. 性格・態度などが世間ばなれしていて、とらえどころがないさま。「飄飄とした人柄」
    飄然(ひょうぜん)
  3. 足もとが定まらないようす。また、あてもなくさまよい歩くようす。

【飄飄踉踉】ひょうひょうろうろう

ふらふらとよろめくように歩くさま。

【飄風】ひょうふう

つむじかぜ。はやて。暴風。
風」とも書く。

【飄揚】ひょうよう

布などがひるがえり舞い上がること。空中に舞い上がること。

【飄揺】ひょうよう

布などがひるがえり動くこと。また、そのさま。

【飄零】ひょうれい

  1. 葉や花びらが、風でひらひら落ちること。
  2. おちぶれさすらうこと。おちぶれること。零落(れいらく)すること。
「漂零」とも書く。

【飄る】ひるがえる

風に吹かれて物がふわりと舞い上がる。ふわふわと漂う。
「翻る」とも書く。

《字源》

正字はで声符は(ひょう)「票」の元の字形。
「囟(しん)は人の頭部。
(票)」は人の頭部(死体)を持って火にかけている形で、火葬の際の火が飛ぶこと、火勢が盛んなことをいう。
よって、「票」には揺れ動く、軽くあがる、はやい、ただようなどの意があり、「票」を部分に持つ「漂」「飄」「剽」などは、その音と意味を持つ。

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