【鳧】 13画 鳥(2) 1級
減画略字【鳬】
[音] | フ |
[訓] | かも |
けり |
《意味》
【鳧】かも
「鴨」とも書く。
【鳧】けり
【鳧趨雀躍】ふすうじゃくやく
喜んで小躍りするさま。
「鳧趨」はかもが小走りに歩くことで、このときからだが左右に揺れ踊るように見えることから。「雀躍」はスズメが踊る意。
「欣喜雀躍」「手舞足踏」
【越鳧楚乙】えつふそいつ
場所や人によって同じ者でも呼び名が異なるたとえ。
「越」「楚」は国名。「鳧」はかも。「乙」はツバメの意。
鴻が空高く飛ぶのを見て、越の国の人は鳧と言い、楚の国の人は乙であると言った故事から。
【兎起鳧挙】ときふきょ
すばやいことのたとえ。
「鳧挙」はカモがパッと飛び上がる意。
「兎起ち鳧挙がる」が書き下し文。
《字源》
「鳥+人」。
金文の字形は、「鳥」の後に小さく「人」を加えており、鳥形霊の観念を示す字と思われる。
カモのような渡り鳥が時期によって行ったり来たりすることから、先祖の霊の化身として祀られた。
:「鳧」の金文。