【蟬】 18画 虫(12) 準1級
交換略字【蝉】
[音] | セン |
ゼン |
[訓] | せみ |
うつくしい | |
つづく |
《意味》
【蟬】せみ
セミ科の昆虫の総称。夏に成虫となって大きな声で鳴く。土中でその生涯の大半をすごす。幼虫・成虫とも樹液を吸う。
あぶらぜみ・つくつくぼうし・ひぐらしなど種類が多い。
Wikipedia「セミ」
《蟬は雪を知らず》せみはゆきをしらず
セミの寿命が短いことから、短命なこと。
また、経験が少なく知識が狭いこと。
【蟬時雨】せみしぐれ
たくさんのセミが鳴いているさまを時雨の降る音にたとえていう語。[季]夏。
【蟬蜎】せんけん
美しくみやびやかなさま。また、美人。
「嬋娟・嬋妍」とも書く。
状態を表す「漢字の擬態語」。
【蟬蛻】せんぜい
【蟬噪】せんそう
【蟬噪蛙鳴】せんそうあめい
「蛙鳴蟬噪」
【蟬脱】せんだつ
「蟬蛻②」に同じ。
セミの抜け殻の「蟬蛻」の誤読から生まれた語。
【蛙鳴蟬噪】あめいせんそう
【空蟬】うつせみ
【啞蟬】おしぜみ
鳴かないセミ。雌セミ。[季]夏。
【川蟬】かわせみ
カワセミ科の鳥。大きさはスズメぐらいで、くちばしが長く尾は短い。背は青緑色で、腹が赤く美しい。
川・池などの近くにすみ、魚をとらえて食べる。巣はがけに横穴を掘って作る。
ヒスイ。ショウビン。
Wikipedia「カワセミ」
「翡翠」「魚狗」「魚虎」とも書く。
【寒蟬】かんせん
秋に鳴くセミ。ヒグラシ。[季]秋。
Wikipedia「ヒグラシ」
「かんぜみ」とも読む。
【蟷螂摶蟬】とうろうたんせん
目前の利益に夢中になって、自分の身に迫る危険を顧みないことのたとえ。
カマキリがセミをうって捕らえようと夢中になって、カササギが自分を襲おうとしている危険に気づかない意から。
「蟷螂」はカマキリ。「螳螂」「蟷蜋」「刀螂」「刀蜋」とも書く。
「蟷螂蟬を摶 う」が書き下し文。
【蛍二十日に蟬三日】ほたるはつかにせみみっか
ホタルやセミの盛りが短いこと。盛りの短いことのたとえ。
【鳴蟬潔飢】めいせんけっき
高潔の士はどのようなときにも節操を変えないたとえ。
高潔であることをいう。
セミは高潔な性格なので飢えても汚いものは食べない意。
「渇しても盗泉の水を飲まず」「鷹は飢えても穂を摘まず」「武士は食わねど高楊枝」