【俠】 9画 (7) 準1級

異体字【侠】


[音] キョウ
[訓] おとこだて
きゃん

《意味》

  1. 子分をかかえて仲間どうしで協力する人たち。男だて。
    結社を作り法に従わないが、義理堅い風骨を持つとして、中国では評価された。そうした人間を個人でも俠という。
  2. きゃん。男気があるさま。蓮っ葉な女。

【俠気】おとこぎ

男らしい勇気のある気性。自分の身を犠牲にしても、困っている人を助けようとする気性。弱い者のために一肌ぬごうとする気性。
「男気」とも書く。「きょうき」とも読む。
女気(おんなぎ)

【俠】きゃん

  1. 勇み肌なさま。また、俠客。
  2. 男のようにきびきびした(若い)女のようす。女の勇み肌。おてんば。おきゃん。

【俠客】きょうかく

強きをくじき弱きを助けると称して世を渡る人。任俠の徒。渡世人。おとこだて。

【俠骨】きょうこつ

おとこぎのある性質。おとこだての気性。

【御俠】おきゃん

若い女が活発で慎みがないこと。また、そのような若い女。おてんば。蓮っ葉。

【義俠】ぎきょう

正義を重んじ、弱い立場の者の味方にたつこと。おとこだて。
「義俠心」

【任俠・仁俠】にんきょう

弱きを助け、強きをくじき、義のためには自分の命も惜しまないという気風。また、そういう気風に富むこと。おとこぎ。おとこだて。
「任侠の徒」「任侠道」

【武俠】ぶきょう

尚武と俠気。武事を尊び、俠気を重んずること。

【勇俠】ゆうきょう

勇気があり義侠心に富んでいること。
「勇俠の士」

【遊俠】ゆうきょう

仁義を守り、任俠を売り物にする人。おとこだて。俠客。

《字体》

「夾」の部分は、後漢の隷書からの形になっていて、楷書の形ではと書くのが普通。
これを含む常用漢字の「狭・峡・挟・頬」、表外漢字の「陜・鋏・莢」などはすべてそれに準じる。

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