【葦】 13画 (10) 準1級

異体字


[音]
[訓] あし
  よし

《意味》

  1. あし。よし。稲科の多年草で、水辺に生える。
  2. 小さい舟のたとえ。

【葦】あし・よし 

水辺に生えるイネ科の多年草。
「人間は考える葦である」
「蘆・葭」とも書く。

【葦鹿】あしか 

アシカ科の哺乳類。
「海」とも書く。

【葦牙】あしかび 

アシの若い芽。葦角(あしづの)

【葦毛】あしげ 

馬の毛色で、白い毛の中に黒や茶の毛色が混じっているもの。

【葦原の国】あしはらのくに 

日本の古い呼び名。

【葦笛】あしぶえ 

アシの葉や茎で作った笛。

【葦の髄から天を覗く】あしのずいからてんをのぞく 

非常に限られた知識や経験で、大きな問題について勝手な判断をしてしまうこと。
(くだ)を以て天を(うかが)う」「針の穴から天を覗く」

【葦茎湯】いけいとう 

漢方薬の一種。

【葦鴨】よしがも 

鴨科の鳥。

【葦雀・葦切】よしきり 

ヒタキ科の鳥。アシの中にすむ。葭切とも書く。

【葦簀・葦簾】よしず 

アシの茎で編んだ(すだれ)

【稲麻竹葦】とうまちくい 

多くのものがむらがり乱れる様子や幾重にも取り囲む様子、また、そのもののたとえ。
稲・麻・竹・葦が群生している意。

【難波の葦は伊勢の浜なにわのあしはいせのはまおぎ 

物の呼び名が土地ごとに変わるように、風俗・習慣もさまざまであるというたとえ。
難波(大阪)で「葦」といわれている植物が、伊勢(三重県)では「浜」と呼ばれている意から。
「所変われば品変わる」

《字源》

声符は「韋(い)
「韋」は、なめし革の象形と「囗(い)(城郭)の上下をめぐる形の2種類がある。
「韋」の甲骨文字。なめし革の象形。
「韋」の甲骨文字。「囗(い)(城郭)の上下をめぐる形。上部は左へ、下部は右への足(止)の形。

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