【宛】 8画 (5)  2級


[音] エン
[訓] てる
あたか
さなが
あて
ずつ

《意味》

  1. あて。あてる。あてはめる。名ざし。また割り当て。
  2. ずつ。割り当て。「三つ宛」
  3. あたかも。さながら。
  4. まがる。かがむ。からだや姿をくねらせる。

【宛も】あたかも

  1. まるで。さながら。
    多く、下に「~のよう」の意を表す語を伴う。
  2. ちょうどその時。「時宛も三月二日」
も」とも書く。

【宛】あて

  1. 人・団体や場所などを表す名詞に付いて、送り先・届け先などを表す。
  2. 数量を表す名詞に付いて、「~あたり・~について」の意を表す。
    「ひとり宛三つずつ」

【宛行】あてがい

割りあてて与えること。与える側が一方的に決めて与えること。また、そのもの。
「宛行の小遣い」「宛行の制服」
「充行」とも書く。

【宛行う】あてがう

  1. ぴたっと物を付ける。あてる。
    「受話器を耳に宛行う」
  2. 適当と思われるものを与える。
    「仕事を宛行う」
「充行う」とも書く。

【宛先】あてさき

郵便物などの届け先。宛て名の所。

【宛字】あてじ

漢字の本来の意味とは関係なくその音や訓を借りてあてはめた漢字のうち、その語の表記法として慣用のできたもの。また、そのような用字法。例えば「目出度めでたい」「野暮やぼ」「呉呉くれぐれ」。借字。
「当て字」とも書く。

【宛名】あてな

郵便物・書類などに書く先方の氏名、または住所氏名。名あて。「宛名を書く」

【宛てる】あてる

手紙や荷物の行き先をある人・土地とする。
「父に宛てた手紙」

【宛然】えんぜん

そっくりであるようす。まさにそのとおりであるようす。
「さながら」の意で副詞的にも使う。

【宛転】えんてん

  1. ゆるやかな曲線を描くさま。特に、まゆが美しく弧を描いているさま。美しい顔の形容。
    「宛転として流れる大河」
  2. なめらかで、とどこおりのないさま。

【宛ら】さながら

ある事物・状態を他の事物・状態になぞらえていうときに、両者がそっくりなほどよく似ているようすを表す。その事物・状態と何ら変わる所がないくらいよく似ているようすを表す。
  1. ちょうど。まるで。あたかも。「宛ら医者のような出で立ち」
  2. ~そのまま。~そっくり。「本番宛らに行う」

【宛】ずつ

  1. 一定量の事物をいくつかに等分に割り当てる意を表す。「五人に千円宛わたす」
  2. 一定量の事物について、それが等分または同程度に繰り返される意を表す。「毎食後二錠宛服用」

【宛名】あてな

郵便物・書類などに書く先方の氏名、または住所氏名。名あて。
「宛名を書く」

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